自律神経を整える方法
近年では「ストレス過多」や「生活の乱れ」によって自律神経が乱れ、肉体的にも精神的にも不調を来たす人が増えてきました。
そしてこれが悪化すると「自律神経失調症」になり重い症状に悩まされる人もいます‥。
もしかするとあなたもそんな不調を抱え、なかなか治らずに悩んでいる一人なのかもしれませんね。
そもそも「自律神経」とは検査をしても数値化される訳でもなく曖昧なものです。そのため病院での対処も曖昧になりがちで、何となく無理もできるもの。
ところがそのままでは身体も心も少しずつ蝕まれてしまい、気付いた時にはボロボロになっていたなんて事も少なくありません‥。
そうならないためにもこの記事で紹介してある方法を生活に取り入れてみて下さいね。きっとあなたも「健やかな暮らし」を手に入れる事ができ、心も体も元気に生まれ変わるはずですよ。
1.自律神経を整えると「カラダが変わる」
方法を紹介する前に「自律神経を整えるとどう変わるか」を簡単に説明しますが、今すぐ自律神経を整える方法をご覧になりたい人は「2.自律神経を整える方法」まで飛ばしてお読み下さい。
1-1.自律神経が乱れると‥
「昔は無理をしても何とも無かったのに、今はアチコチ不調だらけ‥」
歳のせいにするほど老けていない人からもこんな声を良く聞きますが、それには理由がありました。
もちろん何か病気がある場合は別ですが、特に原因もない不調の場合は自律神経の働きが狂ってしまっている事が考えられます。詳しくは「自律神経失調症とは/4つの原因と改善法」をどうぞ。
そのため身体の機能の「司令塔」である自律神経が乱れると「頭痛・肩こり・動悸・不眠症・疲れ」など様々な不調が重なって現れるのです。「自律神経失調症の11症状/こんな不調まで」
しかし逆に言えば「自律神経を整える」だけで解消される不調も沢山あるという事なのですよ。
1-2.自律神経を整えると‥
もしあなた不調が今まで治療しても治らなかったのならば、それは「表面的な治療」しかしてこなかったからではないでしょうか。「薬・鍼・精神的アプローチ」などでは不調やストレスの「緩和・ごまかし」に過ぎません。
そうではなく根本である「自律神経を乱れさせていた生活」を改めることで、自律神経からくる多くの不調は良くなります。またそれだけでなく「身体の持つ修復力」がきちんと働き出せば「痛み・ケガ・スポーツでの疲労」などにも良い効果を発揮するのは当たり前。
自律神経が乱れたためにカラダの機能が上手く働かなくなったのなら、その自律神経を整えてパワーアップしてあげれば良いんですね。
とはいえ自律神経を乱れさせていた「今までの生活習慣」や「自分の身体」を変えるのは少し面倒くさいものです。しかしあなたは「良くなりたい」という気持ちを持って当記事に辿り着いたはずですので、以下に紹介する方法を参考にして自律神経を整えていって下さいね。
2.自律神経を整える12の方法
2-1.睡眠
なんといっても身体を回復させる一番の方法は睡眠ですよね。しかし自律神経失調症になる人や、いつも疲れが取れない人は良い睡眠が取れていないはずです。
睡眠時には副交感神経(休息モード)が強く働くからこそ「身体を修復・回復」できます。しかし生活習慣によってストレス過多になった身体では交感神経(興奮モード)が強くなり過ぎるので、夜もうまく休息モードに切り替えられません。
それでは睡眠時も「カラダや脳の興奮状態」が続くので、寝ても休まらずに「疲れが取れないまま」朝を迎えてしまいます。そんな毎日では自律神経の働きが悪くなるのも当然です。
「自律神経が決め手!質の高い睡眠を取るための6つの秘訣」を参考にすることで「良い準備」をして「良い睡眠」を取ってくださいね。
2-2.入浴
「お風呂は身体を洗う場所」
という感覚しか無いあなた。実はそれだけでなく素晴らしい役割を果たしてくれるものなんです。
少しのポイントを守って入浴するだけで自律神経を整える効果があり、また肉体疲労の回復にも効果的です。入浴1回で大きくカラダが変わる訳ではないですが、毎日の積み重ねで効果が違ってきます。
寝る1~3時間前くらいの間に「熱くないお湯に10分」だけでも入浴すると良いでしょう。
詳しくは「効果的な入浴方法/簡単に疲れも解消する5つのポイント」に書いてあります。
2-3.呼吸法
みなさん緊張した時には無意識に「深呼吸」をして心を落ち着かせるはずです。深く呼吸をすると「自律神経が整うから気持ちが安定する」という事を本能で知っていたんですね。
ところが自律神経が乱れている人のほとんどが浅い呼吸になり、肩で呼吸をしてしまっています。これでは身体に緊張が生まれるので自律神経も整いません。
意識するのは「息を吐き切ること」です。このとき肋骨をおへそに引き寄せる感じで息を吐いていくとお腹も凹みます。そして吐き切った後はお腹に空気が入ってくるイメージで息を吸います(肩は上がらないように)。
ひとことで言うと「腹式呼吸」ですね。これをできるようになってくると心身共にストレスが減ってくるので、初めは面倒かもしれませんがぜひ試してみて下さい。「腹式呼吸のやり方/3ステップと効果的な方法」に記してあります。
2-4カフェイン
コーヒー等のカフェイン飲料を飲むと「眠気が覚める・集中できる」という人が多いと思います。
しかしただでさえストレス過多で交感神経が優位になり過ぎている人が多いのに、カフェインによってさらに興奮させるのは「疲れた体に鞭打つ行為」です。
これでは自律神経が乱れるのも当たり前。コーヒーや紅茶が好きならば1日に1,2杯はしょうがないですが、毎日のカフェイン摂取過多は自律神経を乱れさせる原因です。詳しくは「カフェインの効果・副作用/自律神経失調症に良くない本当」の理由を参考にして下さい。
2-5.日光浴
自律神経とはカラダのON・OFFを調節する神経です。という事は体内リズムが上手く働いていないと、いつONにして、いつOFFにすれば良いのか分からないですよね。
寝る直前までスマホ・パソコン・仕事という夜型生活では体内リズムも狂ってしまいます。
しかしそんな場合も「正しい時間に日光を浴びる」ことでしっかり身体が目覚め、夜は眠くなるホルモンが分泌されます。「こんなに簡単!日光浴で自律神経改善の6つの秘訣」を参考にして、朝日を浴びるようにして下さいね。
2-6.散歩
デスクワークにしろ、立ち仕事にしろ、長時間同じ姿勢でいる人が多く、これでは全身を巡る循環が悪くなってしまいます。という事はカラダに老廃物が溜まり、筋肉も硬くなります。これは身体にとってかなりのストレスなのは理解できますよね?
身体の筋肉の大部分は体幹と下半身に集まっていて、歩くとその筋肉がゆったりと動かされます。すると下から上にポンプ作用が生まれ、循環が促進されるのです。
さらにゆったりした散歩では、慣れてくると四季の移り変わりに心を傾ける余裕も生まれてきます。これが心地良さに繋がり自律神経もいい刺激を受けますし、軽い運動は深い呼吸ももたらせてくれます。
詳しくは「朝の散歩は効果的!自律神経も整う4つのメリット」を読んで効果を確認してください。
2-7.ウォーキング
ゆったりとした散歩よりもウォーキング(大股歩き・早歩き)の方が筋肉面でも循環面でも効果が期待できます。さらには近年発表された研究では、中等度のウォーキングを続けている人は、脳疾患や心臓疾患、糖尿病や高血圧、他にも様々な病気の発症率が格段に下がると発表されています。
ただし早歩きなどのウォーキングは思いのほか疲れます。「それでも頑張らなきゃ!」と心の重荷になっては本末転倒ですよね。まずはゆったりと気持ち良く散歩から始め、心身共に慣れてきたら負荷を上げる事をおすすめします。
詳しくは「ジョギングよりも「朝ウォーキング」自律神経にも良い3つの効果」に記してあります。
2-8.冷房病
夏の薄着状態で冷房に当たっていて冷えすぎるので、身体は大きなストレスを感じてしまいます。また「猛暑の外」と「冷えた室内」では寒暖差があり過ぎて、自律神経は体温調節のための「アクセル」を踏めばいいか「ブレーキ」を踏めばいいか混乱してしまいます。
これでは自律神経がおかしくなるのは目に見えていますよね。
もちろん暑い夏に乗り越えるためには冷房は強い味方ですが、「冷房病とは/その症状と4つの対策」を読んで上手にお付き合いすることをおすすめします。
2-9.冬の冷え対策
今度は冬になって気温が下がってくるとそれを感知した脳が「体から生み出す熱量・放出する熱量」をコントロールします。
こうして身体が冷えないように調節するのが自律神経の働きですが、暖房や電気カーペットなど「人工的な暖」に頼り過ぎていると本来の機能が衰えていきます。
とはいえ全く暖を取らないのは自殺行為ですよね‥。「その冷えは自律神経失調症かも?冷えのメカニズムと4つの対策」に書いてあるように冷えにくい身体を作り、不自然ではない方法でカラダを温めて下さいね。
2-10.香り
人間を人間たらしめるのは「理性」があるからです。
しかし生きるための土台はやはり「本能」である食事・睡眠・生殖などという事もまた真実ですよね。
つまりヒトも「生きる土台」である本能に働き掛けられると弱いという事です。
この本能をつかさどる部分は脳の奥にありますが、嗅覚はここにダイレクトに伝わるので「最も本能的な感覚」と言われています。つまり精神的な疲れやストレスには「香り」が効果的なんです。
「香りのリラックス効果/自律神経も整う本当の理由」に説明してあるので、あなたも好きな香りを嗅いで自律神経を整えてみてください。
2-11.音楽
好きな歌を聴くとテンションが上がる。静かな音楽だと癒されて眠くなる。こんな経験は皆さん当たり前にした事がありますよね。
実際に「音楽」は自律神経に働きかけるので、朝や昼間は交感神経が働くようなテンションの上がる曲・夜は逆に心が落ち着く曲というように意識してみて下さいね。
少し注意するポイントは「音楽で自律神経を整える/その効果とたった1つの秘訣」に記してありますが、基本はあなたが聴いて気持ち良いと思う曲でリラックスできればOKです。
2-12.たばこ
「たばこを吸うと落ち着く」
よく聞く言葉ですがそれは「まやかしのリラックス」に過ぎません。
たばこを吸っていない時間は中毒症状によってイライラを感じ続けます。これでは常にストレスを感じているので自律神経も狂ってしまいますよね。またたばこを吸った時にリラックスしているのは、その瞬間だけ中毒症状から解放されているだけなんです。
いきなり止めるのは難しいですが、「タバコと自律神経/禁煙した方が良い3つの理由」を参考にして少しずつ減らしてくださいね。
3.さらに自律神経を整える方法「カラダの歪みを正す」
「骨格のズレ・姿勢不良・筋肉の硬さ」などの『カラダの歪み』があると身体は常に緊張していなくてはならず継続的に負担が掛かります。
疲れやコリを感じやすいのはもちろん、血液やリンパの循環も悪くなり、内臓の働きも悪くなるので、身体にとって「大きなストレス」です。
しかも寝ている時も歪みは残っているので、その間も身体は常にストレスを感じています。こんな状態ではいくら自分で自律神経を整えても足りません‥。
もし上記12の方法を行ってもまだ自律神経失調症が改善されない人はこの「歪み」が強いのかもしれないので整体院などで歪みを改善してもらう事をお勧めします。
とはいえ整体院によって技術差が激しいのが実情です‥。もし名古屋近郊にお住まい人は当整体「名古屋で自律神経失調症を改善」にご来院されてもけっこうですが、全国の皆さんはお近くで技術のある整体を探して「カラダの歪み」を整えてもらってくださいね。
4.「自律神経を整える方法」まとめ
上記12の方法をいきなり全て実行しようとすると逆に精神的ストレスを感じるかも知れません。健康になろうとして取り組んだのに頑張り過ぎて逆効果では本末転倒ですよね。
まずは無理なくできそうな事を1つ2つからでも良いので、その行為自体にストレスを感じない程度に始めてみましょう。そして少しずつ生活を改善しながら自律神経を整えていって下さい。あなたが健やかな毎日を送られる事を願っております。
※当記事は整体院による私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報の活用は自己責任にてお願い致します。