治らない頭痛

自律神経失調症の11症状/こんな不調まで?

自律神経失調症と一言にいっても様々な症状があり、人によって症状の現れ方も違います。また耳鳴り・めまい等の身体症状だけでなく、虚無感・イライラ等の精神症状もあります。

そのように身体に様々な不調を来たす自律神経失調症ですが、検査をしても器官や臓器にハッキリとした異常がみられる病気ではないので「原因不明」と片づけられてしまう事も少なくありません。

そのため薬を飲んだり何となく安静にしているだけで、きちんとした対策が分からない人もいますよね。しかしそのままでは治らないのは目に見えています。

ここでは一般的にいわれる自律神経失調症の症状を紹介し、その原因や改善方法まで簡単に説明していくので、参考にしてみて下さい。

またあなた自身ではなく「お子さんが自律神経失調症かも知れない」と悩んでいる人もいますよね。子供は自律神経もまだ発達過程で、さらに多感な時期という事もあります。心配な人は「子供の自律神経失調症/5つの原因と改善方法」をご覧ください。

1.自律神経失調症11の症状

1-1.動悸・息苦しさ

動悸・息切れ本来「活動時」には交感神経が高まるので、血管が狭くなり、血圧が上がり、心拍が上がります。しかし自律神経が乱れると平常時でも交感神経が高ぶるので、安静にしているにも関わらず「ドッドッドッ」と脈打ったり血圧が上がったりします。また息が浅い・胸の圧迫感などを感じるのも、自律神経によって気管支まわりの筋肉が緊張するためです。

動悸や息苦しさが何度もあるのに検査では異常がない場合は自律神経失調症と考えられます。

 1-2.耳鳴り

耳鳴り耳の中で「キーン」と鳴ったり「ピー」という音が聞こえて、数秒で消えるという事が一日に何度もあります。脳の異常や耳の病気が原因の場合は検査で判明しますが、原因不明と言われた場合は自律神経が悪さをしていることが考えられます。

1-3.手足のしびれ

手のしびれ自律神経は血管の伸縮や血流もコントロールしているので、その働きが狂うと血行不良に陥ります。そして手足に伸びる末梢神経は血液から栄養をもらっていて、血液の流れが滞ると神経は栄養されなくなってしまうのです。

すると手足の感覚が鈍くなって「触られている感じがしない」となったり、逆に敏感になり過ぎて「少し触れるだけでビリビリする」という人もいます。ただしシビレには脳などの障害・病気も考えられるので一度精密検査を受けた方が安心ですよ。また首などで神経が障害されている場合もあるので、検査で異常がない場合は骨格や筋肉から整えるのも良いでしょう。

1-4. めまい

めまい立ち上がった瞬間に意識が遠くなったり、真っすぐ歩くことが困難になることもあります。こういうフラツキやフワフワといった「浮動性めまい」は自律神経失調症と関連があると言われています。ただしめまい以外にもろれつが回らなかったり激しい頭痛などがある場合には早めに精密検査を受けて下さいね。

1-5.不眠症

不眠症これも自律神経症状の代表的な症状の一つです。「寝つきが悪い・すぐに目が覚める・眠りが浅い・ほとんど眠れない」など色々な睡眠障害があります。

本来眠る時は副交感神経によって休息モードになるべきなのに、交感神経が優位になると興奮・覚醒状態が続いてしまって不眠症になります。

1-6.頭痛

頭痛の男性肩こり・めまい・吐き気と複合して現れる事も多い頭痛ですが、これも自律神経失調症の一つとして現れる場合があります。ただし激しい頭痛・激しい嘔吐・手足のマヒ・高熱などがある場合は早めに精密検査を受けて下さい。

1-7.肩こり

肩こり自律神経失調症による症状であれば、仕事や家事で疲れた後だけでなく朝起きた瞬間から肩が凝っていることが多いでしょう。自律神経症状によって血行が悪くなって生じる肩こりもあれば、「カラダの歪み」によって生じる肩こりもありますが、どちらにせよゴリゴリマッサージしていても一向に良くなりません。

肩は身体的ストレスを特に感じる場所なので、肩こりを感じている間はストレスを感じ続けてさらに自律神経が弱っていきます。

1-8.冷え

冷えた女性ふつうの冷え性よりもさらに氷のように冷たく感じるのが自律神経調症による冷えの特徴です。これは体温調節を担っているのが自律神経であること、また自律神経失調によって血行不良も引き起こすことが関係しています。

そして「顔のほてりと同時に手足の冷え」を感じる「冷えのぼせ」という症状が現れる事もあります。

1-9.便秘・下痢

腸の働き胃腸をはじめとする内臓の働きは自律神経のコントロール下にあるので、自律神経の乱れはダイレクトに影響します。

また便秘・下痢どちらか一方だけでなく、ストレスが強すぎると便秘と下痢を繰り返すこともあります。腸は消化吸収以外にも大切な役割を抱えているので早めに自律神経を整えてくださいね。

1-10.のど・口に不快感

口・のどの違和感「のどに何か引っかかっている」「物を飲み込む時に詰まって上手く飲み込めない」などの違和感を感じます。また口の中にも「歯が浮いている」「味を感じない」「口が渇く」といった違和感を感じます。

1-11.精神的症状

自律神経失調症ここまでに挙げたものは肉体症状でしたが、精神症状も現れやすいのが自律神経失調症の特徴です。

情緒不安定になったり、「集中力の低下」「不安感」「イライラ」などが現れます。さらに悪化するとパニック障害やうつなどのおそれもあるので早めに対処しましょう。

1-12.他にも

ここで挙げた以外にも自律神経失調症は色々な不調を来たしますが、それが自律神経失調症であれば自律神経を整える事でほとんどの症状が良くなっていきます。

検査をしたのに原因が分からなかったと不安に駆られるのではなく、まずはできる事から改善していく事を考えましょう。

2.なぜ自律神経失調症になるの?

2-1.働きが乱れると「失調症状」が

歪み改善自律神経失調症が起きるメカニズムは、字のごとく自律神経の働きが失われるためです。

その自律神経は「心臓を動かす」「血液を流す」といった自分ではコントロールできない色々な機能を司っているので、まさに生きていくために必要な「カラダの司令塔」です。

そして自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、スイッチのONとOFFのように「活動時」と「休息時」を使い分けているのです。といっても完全に0か100かではなく、両者のスイッチを絶妙にコントロールすることでバランスを取っています。

この自律神経が何らかの理由で乱れると「身体を休めたいのにリラックスできない」「いつも緊張している」「仕事中なのに集中できない」などと、当たり前の事が当たり前にできなくなります。

これではエネルギーをダラダラと使い続けることになり、反対に疲れを回復・修復する時間は確保できないので、様々な不調が現れてくるのは当然ですよね。

2-2.自律神経が乱れる「原因」

原因を説明自律神経が乱れる原因はそれは大きく分けて「生活リズムの乱れ」「ストレス」「性格」「ホルモンバランス」の4つです。

これら4つによって自律神経が乱れ、そのために起こる様々な症状を総称して自律神経失調症と言います。詳しくは「自律神経失調症とは/4つの原因と改善法」をどうぞ。

不調を改善するにはその原因を知ることが第一歩です。自分では気づいていなかった原因もきっと隠れていますので、ぜひ参考にして下さいね。

3.症状改善には「自律神経を整える」

自律神経を整える先ほど紹介した原因のページをご覧になられた人は、自分で自律神経を乱れさせていた事に気付いたはずです。あとはそれを改めれば自然に自律神経失調症は良くなるはずです。

自律神経を整える方法は「自律神経を整える/体質改善のための12の方法」に記してあるので、少しだけ意識と行動を変えてみてください。はじめは少し面倒だと思うかもしれませんがあなた自身のカラダを守るためです。そして慣れてくれば心地良いと感じてくる事も多いはずですよ。

4.似たような症状でも自律神経失調症でない事も

自律神経失調症とは「原因不明の様々な不調・症状」の総称です。

これを逆に言えば「色々な不調を自律神経失調症のせいにできる」という見方にもなりますよね。しかし実際には「別の病気」からのサインとして不調が現れている場合も考えられるので注意が必要です。

病院例えば動悸ならば「不整脈などの心臓疾患」、めまいや手足のしびれならば「脳や血管の障害」などと、すぐに精密検査を受けた方が良い病気もあります。決して自己判断で自律神経失調症だとタカを括らずに、不調を感じた場合にはまず病院を受診してくださいね。

この記事を読んだあなたが少しでも早く健康な毎日を取り戻される事を願っています。

※当記事は整体院の私見であり医学的根拠を示すものではないので、あくまでも自己責任にて情報活用をお願い致します。

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