ストレートネックの原因

姿勢だけじゃない!ストレートネック5つの原因

ストレートネックの原因

デスクワークをはじめ「うつむき姿勢」や「前屈み作業」が多い現代人はストレートネックによる不調に悩まされがち‥。さらにスマホの普及によって若い世代にも増えていますよね。

自分で何とか治したいと思っても、その原因も分からないままの対策では効果も半減です。

この記事ではそんなストレートネックの原因を5つの観点から解き明かしてあるので、これを読んであなたもストレートネックのない毎日を取り戻して下さいね。

1.原因の前に「ストレートネック」とは

1-1.本来は湾曲している首

ストレートネックじゃない頚椎「首」の説明の前に「背骨」の話を少し。人間の背骨は腰から首まで繋がり、全体で緩やかなS字カーブを描いています。その理由は、背骨の上に頭(ボーリングの球程の重さ)を乗せたりカラダを重力から支えるために「サスペンションの役割」をしないといけないからです。

そして首も背骨の一部なので本来は湾曲しています。ところがここで紹介していく原因によって首の骨(頸椎)の湾曲が無くなってしまった状態、つまり真っすぐになった首の状態を「ストレートネック」と言うのです。

1-2.ストレートネックが原因となる症状

ストレートネックのイラストストレートネックになると骨格が本来の位置にないので周りの筋肉がガチガチに緊張してしまいます。

例えば私達が寝るときはベッドや布団というクッションによって「湾曲」が保たれるからこそ体は楽ですが、床に寝ると想像したらどうでしょうか?

骨格が床に沿わなければいけないので「本来の湾曲」が失われ、そのために身体がガチガチに緊張してしまう事は皆さんもイメージできますよね。これと同じようにストレートネックの人にも緊張が続くので、様々な悪影響への原因となってしまうのです。

詳しくは「ストレートネックの症状3つの分類/頭痛から顎関節症まで」に記してありますが「筋肉のコリ・張り」だけでなく「神経障害からの痛み・しびれ」「自律神経失調症」「頸椎症」「顎関節症」などの原因となる場合があります。

2.ストレートネックの原因

2-1.猫背・不良姿勢

スマホ使用でうつむく人やはり一番の原因と言えば「姿勢」ですよね。猫背など姿勢が悪い人は背中がC字型になるので顔が前に突き出してしまいます。すると本来「後ろに反るカーブ」の首が、頭によって前に引っ張られるのでカーブが無くなります。

また近年特に多いのがスマホの普及によるストレートネックです。仕事中は仕方ないとしてもオフの時間までうつむき続けていては自分でストレートネックの原因を作り出している様なもの‥。

心当たりのある人はスマホの時間を少し減らしましょう。

2-2.身体の歪み

身体の歪み人間の身体は「足~頭」まで沢山の関節や骨が積み重なる構造物です。座っている時でも「骨盤(土台)」の上に「背骨(軸)」があり、その上に「頭(重り)」が乗っています。

積み木でもそうですが、構造のどこかに歪みやズレがあると上手く積み上がらないのはイメージできるはずです。実際人の場合は筋肉を緊張させることで歪みを補って体を支えますが、それにも限界があります。

そして支えられなくなった重り(頭)は崩れて前に出てくるので、これが長時間続く事でストレートネックと原因となってしまうのです。

2-3.筋肉の硬さ

筋肉の硬さ(1)首の筋肉

「首の前側」にある「斜角筋」と「胸鎖乳突筋」という筋肉の硬さが問題です。この二つの筋肉が硬くなって縮むと顔が前に引っ張られます。つまり「首の前側」の硬さはストレートネックの直接の原因になるという事です。

(2)胸の筋肉

胸の表面には「大胸筋」が、その奥には「小胸筋」という筋肉があり、この二つは胸~肩・腕を繋いでいます。これが硬くなって縮むと「肩や腕が前に引っ張られる」ので背中が丸くなり、その結果顔も前に出ます。このように「胸の筋肉」の硬さもストレートネックの原因となり得ます。

(3)腹筋群

お腹の一番表面には「腹直筋」その奥に「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」と4層に渡って筋肉があります。

やはり「身体の前側」にあるこれらの筋肉が縮むと背中が丸くなるので顔が前に出ます。つまりこの「腹筋群」の硬さもストレートネックの原因になります。

(4)横隔膜

横隔膜とは「肺と内臓の間」に張っている膜状の筋肉で、呼吸の際にメインで働く筋肉として「身体の中」にあります。そして身体の中の筋肉が縮まると姿勢も丸くなり、それに伴って顔が前に出るのでこれもストレートネック原因の一つになります。

2-4.背骨の硬さ

背骨は本来緩やかなS字カーブを描きながらも「骨盤から真上に向かって」積み重なっていますが、多くのストレートネックの場合この背骨がC字に丸くなって固まっています。

背骨といっても正確には「頸椎・胸椎・腰椎」という小さな骨24個の積み重ねで、その一つ一つの隙間が小さな関節を構成しています。さらにそこから肋骨とも連結しているので、立体的に骨組みがあるという事です。

ストレートネックの人は首の骨(頸椎)自体も固まっていますが、この骨組み全体が「背中が丸い状態」に固まっています。つまり土台が猫背で固まっているから顔が前に出るのは当然で、それがストレートネックの原因の一つです。

2-5.呼吸の浅さ

呼吸する人呼吸のメイン筋肉である横隔膜を使っての「腹式呼吸」が体に一番無理なく、そして深い呼吸ができます。

しかしデスクワークや前屈み作業で「長時間同じ姿勢」でいる事の多い現代人は「胸式呼吸」になっています。胸式呼吸では横隔膜があまり動かないので、首・肩・胸の筋肉で胸郭を持ち上げなければ呼吸できません。

ということは横隔膜などの体幹の深層筋が動かずに硬くなります。そして硬くなってさらに働きが悪くなった体幹筋は弱くなり、ますます猫背が強くなっていきます。

また「首・肩・胸の筋肉」は本来の働きとは別に、一日中呼吸のために頑張らなければいけなくなります。すると疲れて硬くなったこれら「首・肩・胸の筋肉」が縮むのでストレートネックの原因になります。

ここで最初に説明した「筋肉の硬さ」と「呼吸」が繋がりましたが、呼吸は毎日何万回と行うものなので無駄な力を使っていてはカラダに余計な緊張を生じてしまうのです。

呼吸について詳しくは「腹式呼吸のやり方3ステップと効果的な方法」をどうぞ。

2-6.バレリーナタイプ

ここまではストレートネックの大多数である「姿勢が悪く、顔が前に出ているタイプ」のストレートネックについて説明してきました。

ところがごく少数派ではありますが、一見姿勢の良い人にもストレートネックの人がいます。例えばバレエや社交ダンスのように「良い姿勢」を求められる人達の中に見られるタイプです。

先程までの猫背タイプとは真逆に「反るように胸を張った姿勢」を保つので、背骨もだんだんと真っすぐな形に変わっていきます。すると首にも湾曲のないストレートネックになるのです。

3.ストレートネックの原因を治すには

「ストレッチ」や「整体」に「普段の姿勢意識」などストレートネックの原因を改善するものは世に溢れていますが、効果のあるものから意味のないものまでピンキリです。

別の記事にておすすめのストレートネック改善方法をご紹介していくので是非参考にしてみて下さいね。

「ストレートネック改善ストレッチ/かんたんで効果的な4つの方法」
「バスタオル枕で簡単!ストレートネック矯正4つのポイント」
「ストレートネックは整体で治る!改善できる整体5つの選び方」
「ストレートネックの手術/適用になる4つの場合とは」

※本稿は私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報活用は自己責任にてお願い致します。

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