ストレートネックの手術後

ストレートネックの手術【適用になる4つの場合】

「こんな辛いなら手術で何とかならないだろうか」「ストレートネックでの手術って何をするの」

意外と多い「ストレートネックと手術」への疑問。

この記事では「手術になる場合・ならない場合」を明確にし、手術になる前にストレートネックを改善する方法までご紹介します。これを読めばあなたの疑問や不安もきっと解消されるはず。

1.ストレートネックだけで手術はしない

1-1.基本は手術なし

ストレートネックだからと言って手術を勧められる事はまず無いと思って良いでしょう。なぜならストレートネックとは疾患名ではなく「状態」を示す言葉だからです。

言うなれば「猫背」や「偏平足」などと同じイメージですね。

しかし完全に安心できないのは、ストレートネック状態が続けると首には負担が掛かるので「重度の疾患に繋がるおそれ」があるという事です。

つまりストレートネックだけで手術はしないけれど「ストレートネックによって引き起こされた疾患」が悪化すると「手術も考えられる」という事です。そこでまずはストレートネックとは「どんな状態」になっていて「どんな負担」が掛かるのかを簡単に説明していきますね。

1-2.ストレートネックとは

ストレートネックのイラスト本来ヒトの背骨は緩やかなS字カーブを描いていて、首もわずかに湾曲しています。この湾曲が「サスペンションの役割」を果たしているからこそ、ボーリングの球ほどの重さがある「頭」を支えていても平気なのです。

ところが姿勢などの首に悪い要因が重なると「顔が前に出てきます」。すると頸椎(首の骨)の湾曲が前方に伸ばされてしまい、並びが真っすぐになるのです。これが一般的なストレートネックという状態です。

1-3.ストレートネックによる負担

ストレートネックによる症状このようにストレートネックになると骨格が本来の位置には居られなくなります。すると先ずそれを支える筋肉がガチガチに緊張して肩こり・頭痛・めまい等が起こります。症状について詳しくは「ストレートネックの症状3つの分類/頭痛から顎関節症まで」をどうぞ。

そしてそんな状態が長く続くと、負担が掛かり続けた「靭帯・椎間板・骨自体」などが変形してしまうのはイメージが湧くのではないでしょうか。

こうしてストレートネックが継続・進行すると、手術の適用も考えられるほどの「重度の疾患」へと繋がるおそれがあるのです。

2.ストレートネックの「合併症」に対して手術

2-1.頸椎症やヘルニアなどに手術適用

手術が勧められるほど悪化する首の疾患は主に次のものが挙げられます。

(1)変形性頚椎症

頸椎(首の骨)に負担が掛かり過ぎたために「骨自体が変形」してしまうものです。骨に棘(とげ)ができてしまい、それが神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こします。

(2)頚椎椎間板ヘルニア

7つある頚椎(首の骨)の間にあるクッションを「椎間板」と言います。そして「ヘルニア」とは飛び出だした状態を指す言葉です。

つまり負担が掛かり過ぎために「骨の間のクッション」が潰れて飛び出した状態で、それが神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こします。

(3)頚椎後縦靭帯骨化症

頚椎(首の骨)を繋ぐサポート役の一つとして「後縦靭帯」という靭帯があります。この靭帯はもちろん加齢によっても変化しますが、加えて首への負担が大きすぎると「骨のように硬く」なります。

そしてこの靭帯は「脊髄」と隣り合う位置関係なので、骨化した後縦靭帯によって脊髄や神経が圧迫されてしまうのです。

(4)頚椎脊柱管狭窄症

これも(1)変形性頚椎症とほとんど同意義だと考えてもけっこうです。頸椎の変形によって「脊柱管」という「神経が通るスペース」が狭くなり、神経が圧迫される事で痛みやしびれが出ます。

2-2.よほど重度でなければ手術にならない

手術ストレートネックによって常に負担が掛かっていると上記4つの疾患になりやすいのは当然ですが、それでも必ず手術になる訳ではありません。

病院の先生も「しびれや痛みで日常生活もままならない」「尿が出ない」などと余程ひどい症状が無ければ、まずは手術せずに治療する事を提案してくれるはずです。

つまり手術になるのは「余程ひどい状態」という事ですね。ただし自己判断で大丈夫と決めつけるのは危険なので、まだ診察も受けていない人は一度病院に掛かかる事をおすすめします。

そして病院で基本的に行われているようなストレートネック治療は「病院でのストレートネック治療6つとそれより効果的な矯正方法」に記してあります。

3.手術になる前にストレートネック改善

ストレートネックを改善した女性そこでやはり心掛けるべきは「手術まで行く前に治す」これに尽きます。ストレートネックを早いうちに矯正しておけば首の負担がかなり減るので、手術するほどの疾患になるリスクもかなり減らせる事ができます。

ただしストレートネックは偶然なったものではなく、自分の姿勢や生活習慣によって長年掛かって出来上がったもの‥。それを改善するにはコツコツと努力を続ける必要があります。

とはいえそこまで悲観する必要はありませんよ。簡単な事からで良いのでまずは「ストレートネック改善ストレッチ/かんたんで効果的な4つの方法」「バスタオル枕で簡単!ストレートネック矯正4つのポイント」から始めてみましょう。

そして症状がキツイ人・自分では改善できなかった人・根本改善したい人達はやはりプロに頼るのが一番のおすすめ。沢山ある中からどうやって良い整体を見つければ良いのか分からない人は「ストレートネックは整体で治る!改善できる整体5つの選び方」を確認してみて下さいね。

※本稿は私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報活用は自己責任にてお願い致します。

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