トランス脂肪酸の多い食品

トランス脂肪酸の多い10の食品/マーガリンやショートニングなど

トランス脂肪酸の多い食品

人間が生きていくうえで欠かせない三大栄養素に「炭水化物・タンパク質・脂質」があり、このうち脂質は最近メディアで取り上げられることも多いので「健康に良い油」と「悪い油」があるという事をご存知の人も多いのではないでしょうか。

ところが健康に良いと言われる油でも「オリーブ油・エゴマ油・アマニ油・ココナッツ油・グレープシードオイル」など沢山の種類があり、その成分を「リノール酸・オレイン酸・オメガ~酸」などと説明されても余計にややこしいはず‥。しかしこれらはそれぞれにメリット・デメリットがあるので、よく分からなければバランス良く摂れば大丈夫です。

しかし明らかに控えたほうが良いものがあり、それが「トランス脂肪酸」です。

ここでは「トランス脂肪酸とは何か」から「トランス脂肪酸の多い食品」、多く含む代表である「マーガリン・ショートニングの危険」まで解説していきます。

1.トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とはマーガリン・スナック菓子・インスタント食品などに含まれる脂肪酸の一種で、簡単に言えば「加工された油脂」と思ってください。

トランス脂肪酸の正体原料は植物性油脂という「液体の油」なので、サラダ油のようなイメージですね。これを「人為的に加工」することで「固形化」してしてあります。

その加工によって一部が「トランス脂肪酸に変化」します。その分子構造を電子顕微鏡で覗くと「プラスチック製品」に非常に似ているので、トランス脂肪酸を「食べるプラスチック」と揶揄する研究者もいるそうです‥。

アメリカでは2013年に「使用を全面禁止」にする意向が発表されるなど、世界的に「健康に大きく支障を来たすもの」として認識されています。しかし日本では規制される事もなく「企業利益が優先」されるので、トランス脂肪酸が多く含まれる食品がどこでも販売されているという野放し状態です。

2.「トランス脂肪酸」の多い食品の害

トランス脂肪酸の害トランス脂肪酸を多く含む食品は悪玉コレステロールを増やすので「動脈硬化・糖尿病・心臓疾患」など生活習慣病のリスクを増加させ、さらには「ガン」や「老化」の原因にもなります。

また最近では「子宮内膜症・不妊症」などの婦人科系トラブルや「認知症」「アレルギー・アトピー」の原因になる可能性も指摘されています。

そして「血液がドロドロ」になるうえに良い脂肪酸の働きを妨げるので、まさに「百害あって一利なし」です。食卓から全く排除するのは難しいかもしれませんが、トランス脂肪酸を含む食品のこうしたの害は頭の片隅には入れておきましょうね。

3.トランス脂肪酸の多い食品「マーガリン・ショートニング」

トランス脂肪酸の多いマーガリントランス脂肪酸の多い食品の中でも圧倒的に多く含まれるのは「マーガリン」と「ショートニング」です。

マーガリンは植物性の油を加工することで「バターに似せた固形」にしたものなので、トランス脂肪酸が多くて当然ですね。

またショートニングとは「マーガリンから水分と不純物を取り除いたもの」を言い、パンやお菓子に利用されています。これはマーガリンよりも更に倍近いトランス脂肪酸が含まれていると思って下さい‥。

そしてマーガリンもショートニングも安価なので色々な食品に使用されています‥。例えばスーパーやコンビニに売っている「パン・菓子・スナック・揚げ物」などの多くに使われているのです。

加えて「古い揚げ油」にもトランス脂肪酸が含まれます。というのも油を高温にするとトランス脂肪酸が発生するからです。

さらに古い油は「酸化」してトランス脂肪酸にも負けない「毒」となるので、揚げ油の繰り返し利用や、外食の古い油には気を付けましょう。

4.マーガリン・ショートニング以外にもトランス脂肪酸を含む食品は多い‥

トランス脂肪酸を含む食品は沢山お店で買ってきた「パン・菓子・フライ」などにトランス脂肪酸が含まれるのは説明しましたが、じつは家庭で日常的に使う「サラダ油」にもかなり含まれています。

そして「コーヒー用ミルク」もミルク分はゼロで実際はサラダ油に着色したものですし、「マヨネーズ」にもトランス脂肪酸は含まれます。また「カレールウ・インスタント食品・レトルト食品」にもトランス脂肪酸が多く含まれます。

ここで挙げただけでも10種類以上の食品がありますが、細かく見ると他にもキリがない程多くの食品にトランス脂肪酸が含まれています。こうして考えてみると現代で生活を送るあなたも「毎日のようにトランス脂肪を口にしている」ことに気が付くのではないでしょうか。

5.トランス脂肪酸の多い食品まとめ

3色+2色の栄養を意識して仲良く料理する二人私達は食べた物から身体ができているので、食品に対しては常に「疑う癖・調べる癖」をつけなくてはなりません。それでも全てを健康第一にするのは無理ですが、妥協できる範囲と妥協してはいけない範囲を見極めてください。

トランス脂肪酸の多い食品を食べたからといって、今すぐに健康に害をきたすことは無いかもしれません。しかし少しずつ、それでいて着実に身体を蝕むものです。

トランス脂肪酸は多くの食品に含まれるのでゼロにはできませんが、なるべく減らす工夫をしながら自分自身や家族の健康を意識してみて下さいね。

他にも健康的な食生活に興味のある人は「食事と健康の関係/美容や長生きにも繋がる7つのススメ」も併せてご覧ください。

※本稿は私見であり医学的根拠を保証するではありませんので、情報活用は自己責任にてお願い致します。

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