水を飲む男性の写真

水を飲むことで得る効果/その量やタイミングまで

水を飲む効果

「水を飲む」こんな当たり前の事ですが意外とできていない人が多いもの。

「何言ってんの?毎日飲んでるよ」と思ったあなた。では具体的にどのくらい必要かご存知ですか?そして何を飲んで水分補給していますか?

何となく「水分は必要らしい」という漠然とした知識から「どうして必要・どれくらい必要・何を飲めば良いの」というところまで知り、自分や家族の健康に役立ててくださいね。

1.水を飲む効果とは

身体の水分量「水を飲む効果」を理解するのは簡単で、自分のカラダが何から構成されているかを知れば答えが見えてくるはずです。

私たちは「カラダの約60%が水」で出来ていて、細かく見てみるとあの硬い骨ですら約30%、筋肉や脳は70%以上、血液に至っては80%以上が水分なのです。

もちろん年齢差や個人差はありますが、これだけの水分量を補うだけの水を飲んでいなかった場合どうなるでしょう‥。少しイメージしてみて下さい。

水分の少ない筋肉は硬くなり「しなやかさ」を失うので「疲れやケガの元」になります。

水分の少ない血液は「ドロドロ」になるので「糖尿病などの生活習慣病」や「脳梗塞などの血管疾患」の原因にもなります。さらに血流が悪いと「栄養」がカラダの隅々まで行き渡らず、逆に「老廃物」は溜まります。

こうして「硬い筋肉・ドロドロ血液」は様々な痛みや不調の原因になってしまうのです。

どうでしょうか、「水を飲む事」の効果がいかに重要かがお分かりになったはずです。

逆に身体の水分量がしっかりと保たれていれば「筋肉・血液循環」にも良い効果が生まれるので「お肌・ダイエット・新陳代謝・健康」にもいい効果をもたらします。

2.水は飲めば飲むほど効果的?

原因を説明では一日にどれくらいの水を飲むと効果的なのでしょうか。

成人男性に必要な水分量が「一日に約2.5リットル」と言われていますが、これは何もしていない状態での話です。

ただ寝ているだけでも代謝や排泄でこれだけの水分が失われるので、仕事など活動している時間が長い人ほど更に水分が必要であるという事ですね。

もちろんこれも体格差や活動量によっても違います。そして当然食事にも水分が含まれるので、飲み水だけで必要量をまかなう必要はありません。

目安としては一般的な体格であり普通に活動している人であれば「男性なら1.5リットル・女性なら1.2リットル」くらいの水分補給を心掛けてみると良いでしょう。

ただし夏場や汗を沢山かく人は更に必要ですし、また寒くて汗もかかない時にはそこまで必要はないので、あくまでも状況に応じた判断をして効果的に水を飲んで下さいね。

3.飲むのは「水」が効果的?

3-1.水以外でも大丈夫

さてここまでご覧になったあなたは水分を飲むことの大切さを理解されたと思いますが、その水分は「お水でなければいけないの?」という疑問も抱かれたかもしれませんね。

結論から言えば「水じゃなくても大丈夫」。

ただし何でも好きなだけ飲むとなると、悪い効果も生じるので注意が必要です。

3-2.お茶類やコーヒー

コーヒー聞いてみると「水分1.5リットルくらいなら普通に飲んでるよ」という人は沢山いますよね。しかし何を飲んでいるか聞くと「ほとんどウーロン茶かコーヒーかな」と自信満々に言う人もいて、中には「ほとんどジュース」という強者までいます。

これでは水分は摂れても、健康に良いとは言えません。

なぜならウーロン茶やコーヒーは「カフェインが大量」に含まれているので興奮作用が強く、常飲することで自律神経が乱れてしまうからです。カフェインについては「カフェインの効果と副作用/自律神経失調症に良くない本当の理由」に書いてありますが、薬にもなれば摂り過ぎては毒にもなるもの‥。

とはいえお茶類やコーヒーには良い効果もあり、例えばむくみやすい人はその「利尿作用」を上手に利用するという事も良いでしょう。要はカフェイン飲料ばかり飲むのではなく、水や麦茶などの割合を増やして効果的に水分補給できると良いですよね。

3-3.ジュース

ジュースを飲む女性ジュースの場合は「大量の糖分もしくは甘味料」が入っているのでこれまた問題です。

糖分過多の悪影響はここで述べるまでもありませんが、水分補給として考えても「血液をドロドロ」にするので止めたほうが良いでしょう。

そして人工甘味料は多くの先進国で「毒」として禁止されているものが日本では普通に使われているので、長い目でみれば身体にどんな危険があるか分かりません。アレルギーや原因不明の不調には「添加物・人工調味料」などの危険が言われていますが、この人工甘味料も注意したほうが良いでしょう。

たまの楽しみ程度なら問題ないですが「ジュースで水分補給」という意識は止め、水を飲むことで効果的な水分補給を行って下さいね。

3-4.スポーツドリンク

スポーツドリンク「スポーツドリンクなら良いでしょ」という人もいますが、これも無条件にOKではありません。なぜならスポーツドリンクにも大量の糖と人工甘味料が含まれているので「スポーツドリンク=ジュース」と考えても良いくらいです。

たしかに大量に汗をかくような仕事やスポーツをしている時ならば、スポーツドリンクを少し薄めて飲むのが良いですが、日常的に飲んでいる人はジュースと変わらないという認識にして下さい。普段の効果的な水分補給には水を飲むという意識のほうが良いでしょう。

3-5.おすすめは水だけじゃなく「ミネラル」も

ここまで読むとやはり「水を飲む」のが一番というふうに落ち着くかもしれませんね‥。ただしここで一つ頭に入れておいてほしい事があります。

それは「体の水分量」を正しく維持するには「ミネラルが必要」という事です。

よく熱中症対策に「水と共に塩飴を」と言われるのは、汗などから「塩分などのミネラル分」が出ていくので、水だけ飲んでいてはそのバランスが崩れてしまうからです。

とはいえ現代の食事では塩分や糖分過多になりがちなのでそこまで心配する必要はありませんが、大量もしくは継続して汗をかくような状況の時には必ず注意して摂るようにして下さいね。

そしてもし面倒くさくなければ「昆布茶」に梅干しを少しいれて飲んだり「ショウガの絞り汁」にハチミツを少し入れて飲むと良いでしょう。またはミネラル豊富な麦茶などカフェインの少ないものを飲むのも良いでしょう。

水だけを飲み続けるよりも、こういうミネラルの入ったものも少しずつ飲めると更に効果的に水分補給できるはずですよ。

4.水を飲むタイミング

水を飲むタイミング実は効果的に水を飲むのために気を付けるポイントがあり、それは「こまめに水を飲む」という事です。

一度に沢山飲んでもカラダは吸収できず、尿になって出てきてしまうからです。尿になればまだ良いですが、上手く排泄できない人は体に溜まって「むくみ・尿毒症」に繋がるおそれも‥。

あなたも喉が渇いたらガブガブ飲んで「また何時間もほったらかし」という習慣になっていませんか?

大事なのは「意識して摂る」という事です。コップ一杯が約200mlなので5杯飲めば1リットルになります。これを考えるとどれくらいのペースで水を飲むと良いかが分かりますよね。

そして次に挙げるタイミングでは特に意識して水を飲むと効果的であり、また水分が失われるタイミングにはミネラルも補給できる麦茶も良いでしょう。

  1. 起床時=寝ている間にも沢山の汗をかきます。そのせいで血液の粘度も高くなっているので、朝起き掛けに水を飲むのはとても大切です。
  2. 運動(活動)前後=汗をかく時はそのぶん水分が必要です。のどが渇く前から水分補給をしておき、汗をかいたら「塩飴・スポーツドリンク・お茶」などでミネラルも補うようにしましょう。
  3. 入浴前後=これも沢山汗をかきますよね。また入浴後のアルコール摂取は、脱水のダブルパンチです。まずはしっかりと水を飲んでミネラル補給もしてからが良いですね。
  4. 就寝前=トイレに起きたくないという理由で、寝る前の水分補給を控える人がいますが危険です。寝ている間は汗をかく上に、何時間も水分を摂れないので、コップ1杯飲んでから寝る事を意識付けましょう。

このように小分けにして飲めば、わりと簡単にコップ5~7杯くらいになります。はじめは面倒くさいかもしれませんが、脱水予防にはとても効果的なことなので少しずつ慣れていってくださいね。

5.水も飲み過ぎると「水毒症」に

水を飲み過ぎると水毒症にここまで水を飲むことの大切さを説いてきましたが、ひとつ気を付けて欲しいことが「水の飲み過ぎによる水毒症」です。

先ほども少し触れましたが、身体の水分量が増え過ぎすぎると相対的に身体の「ナトリウム濃度」が薄まり過ぎます。すると身体の機能が保てなくなり色々な不調が現れてしまうのです。

もちろん普通に水を飲んだくらいでそんな簡単にはならないですが、やはり水だけをがぶ飲みではなく「麦茶・梅昆布茶・しょうがハチミツ汁」など天然のミネラルも摂るようにした方が良い効果があるでしょう。

水は飲めば飲むほど身体に良い訳ではなく「適量を、適したタイミング」で飲む意識が効果的と覚えておいて下さいね。

水分補給だけでなく食事の面からも健康を意識しているひとは「食事と健康の関係/美容にも長生きにも繋がる7つのススメ」をどうぞ。

※もし疾患や体調不良を抱えている方は水分補給についても医療機関にご相談頂くと安心です。また本稿は私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報活用は自己責任にてお願い致します。

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