1.スネが痛いのはなぜ?!
「走ったりジャンプするとすねが痛い」
「初めは我慢していたけれど、日に日にすねが痛くて競技ができない」
陸上などの走る競技ではすねの痛みは珍しくないので、周りと話をすると「それはシンスプリントだよ‥」と知る機会もあるでしょう。
しかし趣味で走ったりスポーツを楽しんでいる人にも起こりえる障害なので「このすねの痛みは何なの?」と不安を抱えたままの人も多いのではないでしょうか。そしてネットで調べてみても大まかな症状しか載っていないのが現状です。
もしスネを強く打ち付けた・足を強くひねったなど覚えがないのにスネが痛いという人は実際にシンスプリントである可能性が高いですが、ハッキリ分からないうちは不安は消えませんよね。このページではシンスプリントに当てはまる5つの症状を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.「シンスプリント」のすねの痛み5つの症状
シンスプリントは「すねの内側」がいたくなるのが代表的な特徴です。すねの内側に下記の痛みが一つでもある場合は充分にシンスプリントのおそれがありますし、いくつも当てはまればそれだけ可能性は高くなります。確認してみてください。
2-1.すねを押すと痛い
原因については他のページにて説明しますが、簡単にいうとシンスプリントとは「骨膜(骨をおおう膜)」が炎症を起こして痛くなる症状です。硬くなった下腿の筋肉によって、その付着部であるすねの骨膜が引っ張られてストレスが掛かり過ぎた結果炎症を起こすのです。
すねの内側はすぐ下に骨膜を触れる事ができるため、押すとかなり痛みを感じます。
2-2.走ったりジャンプでスネが痛い
走ったり跳んだりすると下腿の筋肉が強く働くので、筋肉に負担が掛かって硬くなります。そしてさきほど言ったように筋肉が硬くなると骨膜に負担が掛かります。
走る・跳ぶといった衝撃による痛みももちろんありますが、それよりも「筋肉に負担が掛かり過ぎ」たために出てきた「骨膜の悲鳴」がスネの痛みなのです。
2-3.「動き始め」と「運動終わり」にすねが痛い
動き始めは筋肉がまだ硬いため、下腿の筋肉が働く(収縮する)と骨膜が強く引っ張られて痛みが出ます。そして体が温まってくると血流が良くなり、筋肉の柔軟性も増すので痛みが減ります。
しかしその間にも筋肉にも骨膜にも負荷が掛かり続けているので炎症を引き起こし、運動後に冷えてくるとそれが顕著に痛みとして現れてきます。
2-4.すねの奥が筋肉痛のような感覚
何度も言うようにシンスプリントは筋肉の硬さによって引き起こされます。とういう事は筋肉自体も異常に硬くなっているか微細損傷しているおそれがあるので、筋肉本体にも筋肉痛のような痛みが続きます。
2-5.重症化したシンスプリント
ここまでに挙げた痛みは、まだ初期~中期の症状です。これが運動を続けて負荷が掛かり続けると、徐々に悪化していき次のような症状に変化していきます。
- 運動中もずっと痛い
- 初めの頃よりも痛みが持続する
- 運動ができない程痛い
- 何もしていなくても痛い
このように体が温まってもなお痛みを感じ、運動後の痛みも長く重くなり、最終的には運動もできない程の痛みにななり、何もしていない時でも痛み続けます。
3.すねが痛くなる原因
もうお分かりかと思いますが、スネの痛みの原因は「硬くなった筋肉」です。
筋肉が硬くなった状態で負荷が掛かり続けると、その筋肉の付着部である骨膜が耐え切れなくなり炎症を起こしてしまうのです。これがシンスプリントの痛みのメカニズムです。
ただし筋肉がそこまで硬くなるのは単に使い過ぎだけではありません。その証拠に同じ練習メニューをしていてもスネが痛くならない人もいますよね。
どうしてスネ周りの筋肉がそこまで硬くなるのか?その負担の元は何なのか?その辺を詳しく知りたい人は「シンスプリント「本当の原因」は2つ」をご覧ください。シンスプリント改善のためには原因を正しく理解しておくことは大切です。
※当記事はあくまでも私見ですので、情報の活用は自己責任にてお願い致します。またシンスプリントかなと思った場合にはまず病院などの医療機関に行くほうが安心です。