足底腱膜炎への対処法

治らない足底腱膜炎に逆効果/6つの対処法

1.足底腱膜炎が治らない人へ

あなたは足裏やカカトに痛みを感じてから、今までにどのような治療を行ってきたでしょうか?

もしかすると何も対処しないまま痛みを我慢している人もいるかも知れませんが、大半の人は「これが良いって聞いたから」「何となくやった方が良さそうだから」と対策をしているはずです。

しかしすでに何週間や何カ月も痛みが治らないのであれば、その治療方法を続けていても効果は期待できないどころか、逆効果になっているのかもしれません。もし下記の方法を試しているのであれば一度やめてみる事が大切です。

こじれた足底腱膜炎には根本からの改善が一番ですので、その方法も最後に紹介していきますね。

1-1.湿布

シップまず湿布にも市販で売っている物と病院で処方される物とありますが、その効果は少し違います。

市販の湿布はメンソール等によってただ「スーっ」とするだけなので、痛みにたいして何か効果があるわけではありません。処方される湿布には抗炎症物質が含まれていますので、少しは炎症を抑えて痛みを緩和してくれる事もあります。

ただどちらにせよ気休め程度にしかなりません。逆効果になるわけではありませが、湿布を貼っていればいずれ治ると思っていては段々こじらせてしまう事になりかねないので要注意です。

1-2.アイシング

アイシング炎症にはアイシングという考えが根付いていて、痛い時には取りあえず「冷やす」という人も多いのではないでしょうか。

しかしあくまでもアイシングの効果は「炎症」を抑える事と、神経の活動を低下させて「痛み」を緩和する事です。決してアイシングによって組織が「治癒」するわけではないという事は頭に置いておく必要があります。

そして基本的には組織というのは温まっている方が代謝や循環が良くなります。「温めた方が損傷組織は修復されやすい」という事ですね。

アイシングが効果的なのは急性期(痛めたばかり)のケガや、使い過ぎて熱を持った場合であって、慢性的な足底腱膜炎に対しては温めた方が基本的に治りやすいでしょう。

1-2.鍼・マッサージ・電気

鍼治療鍼・強いマッサージ・電気治療などは刺激が強いのでかなり効いた感じがしますよね。しかし実際に治っていなければ意味がありません。それどころか一歩間違えると悪化させてしまうおそれもあるのです‥。

足底腱膜炎は「足裏の腱膜」に負担が掛かりすぎて硬くなり、その負担が掛かり続けることで腱膜が損傷(微細損傷)してしまった状態です。硬くなると柔軟性やしなやかさが無くなるので、掛かる衝撃や負荷を吸収できずに痛めてしまいます。

鍼・マッサージでは、その硬くなった組織に直接強い刺激が入りますよね。人間の体は強い刺激や繰り返しの刺激に対しては、組織を硬くして守ろうとする反応が起こるので、鍼・マッサージ・電気を繰り返すと筋肉は少しずつ硬くなっていきます。

ペンを握り続けるとペンだこができるように、弱い刺激の繰り返すでも身体は反応していきます。

その場は効いた気がしても結果として筋肉の硬さは取れず、足底腱膜炎の悪化に繋がるおそれもあると覚えておきましょう。

1-3.鎮痛薬

坐骨神経痛に薬で治療鎮痛薬は神経をマヒさせて痛みが楽になるので、痛みを我慢しながら仕事や家事をする人は常用しているという人もいるかと思います。

しかし鎮痛薬はあくまでも「痛みをごまかしている」だけなので、治ったわけではありません。

痛みというのは体からの「損傷しているよ」というメッセージです。それを無視して負担を掛け続けたらどうなるかは分かりはずです‥。

あくまでも「一時しのぎ」という感覚を忘れずに、長引く場合はきちんと根本原因から改善していく事を考えましょう。

1-4.インソール

インソールインソールとは靴に入れる中敷きの事ですが、土踏まずを持ち上げて足裏アーチを作るので、足に掛かる負担を減らすと言われています。またクッション材が付いていてカカトに掛かる圧迫を和らげてくれるものもあります。

しかしインソールでは痛みが取れない事も多く、反対に長引かせる事になる場合もあります。もちろんインソールによって痛みが取れる事もあるので試してみる価値はありますが、逆効果になった場合が心配です。

なぜなら痛みの原因は足裏ではなく、カラダの歪みや姿勢や重心バランスの悪さから来ている事が多いからです。そんな時に足裏に何かを噛ますと、よけいにバランスが崩れて歪みが増す事も‥。

1-5.注射

足底腱膜炎がひどくなるとカカトを着いただけでも激痛が走ります。そうなると痛み止めの注射を打ってもらう人もいますよね。

これは直接的なので鎮痛薬よりも効いて痛みを軽減させてくれ、時には全く痛みを感じなくなる事もあります。しかし1-3鎮痛薬で説明した通り、ごまかして無理をしているので余計にひどくなるおそれがあります。

さらにステロイド注射の場合は特に効き目がありますが、副作用によって組織が脆くなるので何度も打てるものではありません。本当に困った時だけにしましょう。

1-6.手術

「足底腱膜炎の痛みは、その付着部であるカカトの骨が飛び出ているから」

そう言われて、その骨を削る手術を奨められる人もいますよね。しかしせっかく手術をしたのにその後も痛みが無くならない人もいるんです。なぜなら足裏に掛かる負担は変わっていないから。

勇気を出して手術をしたのにそれでは辛いですよね。

そこまで足底腱膜炎がひどくなってしまった人は、しっかり根本原因から改善していく事をおすすめします。

2.足底腱膜炎が治らない理由

原因を説明足底腱膜炎が治らないのには理由があります。やみくもに何でも試すのではなく、まずはしっかりと原因を知る事が足底腱膜炎を治す第一歩です。「どこにも載っていない足底腱膜炎の2つの原因と改善法」の記事を見て、根本治療や早期改善への参考にしてみて下さい。

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