オスグッド手術後のリハビリ

オスグッド予防/普段から取り組むべき3つの事

オスグッド予防

「最近よく周りの子がオスグッドになるから予防に」「一度オスグッドになってから治ったけど再発予防に」などと身近にオスグッドを経験する事で「うちの子には‥」「もう二度と‥」と予防を考えるのは自然な事ですよね。

ここではオスグッドを予防するために「その原因を知る事」から「3つの予防方法」までご紹介していくので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1.オスグッド予防の第一歩「原因を知る」

オスグッドを予防するためには、まずオスグッドになってしまった理由を知る事が第一歩です。

よくオスグッドは成長痛だと言われますが、成長期に全員がなる訳ではないですよね。確かに成長期の骨は「まだ発達過程なので大人よりも弱い」という事もその理由の一つではあります。

しかし本当の原因は違うところにあったのです。

1-1.オスグッドの痛みは「筋肉による牽引」

オスグッドで痛んでいる場所は「膝下の骨」であり、ここには太ももの筋肉の末端が付着しています。太ももの筋肉は「大腿四頭筋」と言われ、4本の筋肉が束になったとても大きい筋肉で、その力も強大です。またこの筋肉は歩く・走る・しゃがむ・階段の昇り降り・スポーツ時など、人が動く時には必ず言って良いほど働いています。

その強い筋肉の片方の端が「膝下の骨」に付着しているのです。つまり膝下の骨は「その土台」として常に筋肉によって引っ張られています。

そして太ももの筋肉が硬く縮んでいると更に引っ張られるのはイメージできるのではないでしょうか。その結果耐え切れなくなった膝下の骨は炎症を起こし痛みを発するのです。

つまり予防すべきオスグッドの正体は「筋肉の硬さによる牽引」だという事ですね。

1-2.筋肉が硬くなる原因は

太ももの筋肉が硬くなってしまう原因は「カラダの歪み」にありました。「骨格のズレ」「筋肉のアンバランス」「悪い姿勢(フォーム)」「重心のズレ」などを総称して身体の歪みとしますが、これらがあると身体が上手く働かないのでどこかにそのしわ寄せが来てしまいます。

そして膝(太もも)に強く負担が掛かり続けた結果として筋肉が硬く縮み、引っ張られ過ぎた骨が炎症を起こすのですね。詳しくは「オスグッドの原因/病院では教えてくれない4つの要素」をご覧下さい。

2.オスグッド予防3つの方法

2-1.疲労回復

まずは日常生活から心掛けたほうが良いものが「疲労回復の意識」です。運動の繰り返しによって筋肉には疲労物質が溜まりますが、しっかりと回復していかなければ疲労は蓄積する一方ですよね。特に部活などで毎日のように練習する場合はただでさえ回復が追い付かないので、オスグッド予防のためには次のことを意識してみて下さいね。

(1)休日をつくる

オスグッドを予防するためには身体を休める事も必要です。オーバーワークでは筋肉が硬くなりますし、カラダの歪みにも繋がります。毎日練習をするのではなく「休む日もつくる事」が重要だと頭に置いておきましょう。

(2)バランスの良い食事

身体は「食べた物からの栄養」で作られていますよね。「添加物まみれの総菜」や「冷凍食品」ばかりでは良い栄養が摂れないので、疲労回復・痛んだ組織の修復が上手くいきません。

ご飯・麺・パンなどの炭水化物や、油っこい物ばかりではなく、身体を作る材料である「たんぱく質」や野菜などの「ビタミン・ミネラル類」もバランス良く摂ることが疲労回復の土台であり、ひいてはオスグッド予防に繋がります。

(3)生活習慣

夜遅くまで勉強やスマホで起きていて睡眠不足だったり、ゆっくり入浴もしないようでは身体が回復できるはずもありません。それどころか自律神経が乱れるので必要以上に疲れてしまいます。「自律神経を整える/体質改善ための12の方法」を読み、できることから実行することで身体が本来の働きを取り戻すので、毎日の積み重ねでオスグッド予防にも繋がります。

2-2.ストレッチ

オスグッドの痛みの元である筋肉の硬さに直接関係するのがこのストレッチです。といってもムリヤリ太ももを伸ばすと膝下が牽引されて悪化する事もあるので、きちんとした方法でストレッチを行ってください。「オスグッドに効くストレッチ/驚くほど治療効果が上がる4つの方法」に、ストレッチの注意点からおすすめの方法が記してあります。

2-3.姿勢(フォーム)矯正

悪い姿勢、とくに骨盤が後傾(腰が丸くなる)していると膝がおのずと前に出るので、膝にばかり負担が掛かってしまいます。詳しくは先ほど紹介した「オスグッドの原因」の記事に書いてあるので、もしあなたのお子さんがそうであれば競技フォームはもちろん普段の姿勢からも正してくださいね。それが結果的にオスグッドの予防に繋がります。

3.オスグッドだけじゃない「身体の歪み」はケガの元

ここまでに挙げた3つはオスグッドになる前に行う事で予防効果がありますし、また一度オスグッドが治った後に行うことで再発予防にも効果的です。

ただし気を付けて欲しいのがしばらくオスグッドに悩まされていたけれど、何とかごまかしていたらいつの間にか痛みが消えたというお子さんです。なぜなら原因である「カラダの歪み」が残ったままという事が多々あるからです。

原因の記事を読んだ人ならば理解できると思いますが、カラダの歪みが残ったままでは「オスグッドの再発」はもちろん「他の痛みやケガ」にも繋がり「パフォーマンス低下(スランプなど)」をも招きます。

もしあなたのお子さんに心当たりがあればしっかりと改善し予防される事をおすすめします。

4.オスグッド予防まとめ

病院では「成長痛だからしばらく掛かりますね」と言われるくらいにオスグッドはなかなか治りません。

もちろんしっかりとした技術を持った整体・治療院ならば早期改善も当たり前ですが、そんな所は一握り‥。よくある接骨院やリラクゼーションのような整体では難しく、自分で治すのは更に困難です。さらに一度痛みが引いても原因が残っていると後遺症に悩まされるケースもあります。「オスグッドの後遺症とは/大人になっても『再発する原因』と改善方法」

成長期のスポーツ少年少女なら誰しもが可能性のあるオスグッド。

親御さんも一緒に予防する意識を持つことで、あなたのお子さんが好きなスポーツに思い切り打ち込めるようにしてあげて下さいね。

※当記事は私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報活用は自己責任にてお願い致します。またオスグッドを疑った場合にはまず医療機関の受診をおすすめします。

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