走るオスグッド少年

「オスグッドの原因」病院では教えてくれない4つの要素

オスグッドの原因

これをご覧の方の中には「オスグッドって何?」という人から「もう何カ月もオスグッドで苦しんでいる」という人もいるでしょう。

ここではまずオスグッドとは「どんな状態か」を簡単に説明し、その「本当の原因」を4つの視点から解説していきます。そして最後にはオスグッド改善への道しるべも記してあるのでぜひ参考にしてみて下さい。

また自分がオスグッドかどうか心配な人はこちらで確認して下さいね。「オスグッドの症状/判断基準となる3つのポイント」

手術についてはこちら。「オスグッドの手術とは/その前に確認すべき3つのこと」

1.原因の前に「オスグッドとは」

オスグッドで痛む膝下の骨

オスグッドとは「膝のお皿の下」の骨が痛くなるものです。

膝下の骨が痛んだり、その骨がボコッと出っ張ってしまう事もありますが、逆に言えばその「膝下の骨」以外が痛む場合はオスグッドでは無いと考えていいでしょう。

詳しくは「オスグッドの症状判断基準になる3つのポイント」にて解説してあります。

2.オスグッドの一般的な原因は「成長痛」だけど‥

2-1.成長期の全員がなる訳ではない

よく病院や接骨院などで「オスグッドは成長痛だからその間は長引くかもね」と言われた人と接しますが、もしかするとあなたもそうかもしれませんね‥。

実際にオスグッドは「骨(軟骨)の成長障害」としての「骨端症」として位置付けられているので、あながち間違いではありません。しかし成長期のお子さんが皆オスグッドになるかと言えばそうではありませんよね。同じような年頃の子が同じ練習をしているのに、なぜあなたのお子さんだけがオスグッドになってしまったのか?

それにはきちんとした原因がありました。そしてその原因を取り除くことができればオスグッドは自然に改善していき、安心して好きなスポーツに取り組む事ができるのです。

2-2.オスグッドの原因は「太ももの筋肉」から

走るとスネが痛いシンスプリントまずはオスグッドの直接的な原因を説明しますね。

オスグッドで痛む「膝下の骨」には太ももの大きな筋肉が付着しています。この筋肉は走ったり跳んだりする時も、そこからの動作の切り返しにも、ボールを投げたりラケットを振るときの下半身の踏ん張りにも働きます。つまりどんな動きの時も働く「頑張り屋さん」な筋肉なのですが、そのぶん疲労が溜まりやすくてすぐに硬く縮んでしまいます。

そしてこの筋肉が縮んでしまうと、その「付着部である膝下の骨」を引っ張る力が強くなります。

その結果、練習を繰り返して筋肉が働くたびに膝下の骨は引っ張られて、炎症を起こしたり骨が出っ張ってくる原因になってしまうのです。

3.オスグッド「本当の原因4つ」

3-1.姿勢不良

姿勢を整体現代っ子は「勉強」に「スマホ」に「ゲーム」にと、どうしても背中と腰が丸くなる事が多いですよね。こんな姿勢不良を抱えたままプレーをするので、どうしてもフォームに問題が生じます。

腰が丸くなると股間節をうまく使えなくなり「膝」が前に出ます。これでは運動の時に1番大切な「体幹・お尻」などの筋肉が働かないので、その分まで膝にばかり負担が生じてオスグッドの原因になるのです。

逆に言えば「骨盤が立つ」と股関節を上手く使えて「お尻や体幹の筋肉」がしっかり働くので、より大きな力を安定して生み出す事ができます。どんなスポーツでも「一流選手は尻が大きい」と言われますよね。

このようにオスグッドの人は姿勢やフォームによって膝(太ももの筋肉)への負担を増加させ、自分自身でオスグッドの原因を作り出しているのです。

3-2.カラダの歪み

歪んだ女性のイラスト「骨格の位置がわずかにズレている」「筋肉の硬さや大きさが上下左右でアンバランス」「座っている時のクセ、プレー中のクセ等で重心が傾いている」など様々な要因でカラダは歪んでいきます。先ほど説明した不良姿勢もこの歪みの一つだと考えても良いでしょう。

このカラダの歪みがあると効率的に身体を支えられないので、どこかに無理が掛かってしまいます。それでも初めは痛みがないのでプレーを続けられますが、その無理が臨界点を超えると「カラダからのメッセージ」として痛みが出てくるのです。

また色々な歪みがあるままだとフォームを直そうと思っても「何かバランスが悪い気がする」「肩に力が入ってしまう」などというように「本当の意味での良い姿勢や良いフォーム」にはなりません。力を入れて固めて作ったフォームでは結局股関節や体幹がうまく働かないので、膝に負担が掛かったままオスグッドの原因になります。

3-3.動きが悪い

オスグッドにならない良い動き

どの競技でも同じだと思いますが「良い選手はケガが少ない」と言われているはずです。

これはやはり良い選手というのは「しなやかな動き」ができるからではないでしょうか。しなやかというのは「無駄のない動き・洗練された動き」とも言い換える事ができます。

身体が一番効率良く大きな力を生み出せる状況は、股関節まわりの大きな筋肉(お尻・体幹など)を使って動きを作り出した時です。この時にカラダの重心や関節が正しい位置にあれば、地面からの反発力をもらう事ができ、上半身にも力がスムーズに伝わります。こういう動きは見ていても流れるようにスムーズな動きになる事が多いです。

ところが先ほど解説したような「不良姿勢・歪み」があると「身体の軸」が安定せず「股関節・体幹」で大きな力を生み出せません(もしくは力を生み出せても伝わりません)。

しかし【投げる・打つ・蹴る・走る】など全ての動きには大きな力が必要なので、そのぶん末端が頑張らなければいけません。よく「力むな」と言われても、ついつい力が入ってしまう原因はこのように「軸・体幹・股関節」が上手く働けていないからです。

膝だけに限らず疲労からのケガの多くは、本来働くべき部分がうまく働かずにこういう無駄な力が入っている為に起こります。

こうした動きは見ていてもどこかチグハグに見える事でしょう。本人は一生懸命頑張っているのになかなか上達しなかったり、ケガが多い子はこうした原因があったのです。

3-4.身体感覚・意識の低さ

あまりにも幼い年代は別ですが、そこそこの年頃になって「身体感覚の鋭い子」は自分の身体のコンディションを感じ取ります。また「身体への意識が高い子」は練習後のケアも入念に行って明日に疲れを残さないようにします。

この両方が高いレベルにある子はもちろん良いコンディションを保ちやすいですよね。またはじめは身体感覚が鈍くても、意識が高くてケアを続けるような子は段々と自分の状態が分かるようになり、身体感覚も鋭くなっていきます。

しかし身体感覚も鈍くて疲れを感じ取れない上に、意識が低くてケアをしない子もいます。もちろん子供なので楽しく競技をできているのならそれでも充分ですが、小学校高学年や中学生にもなればかなりハードに練習をする場合もあり、それなのにケアを怠っていると疲労過多になるのは目に見えていますよね‥。

これでは身体が酷い状態になってからやっと自分の身体の異変に気付くので、ケガを未然に防ぐことも難しくなってきます。もちろんしっかりと「身体の声」に耳を傾けてケアをしていたのにオスグッドになる子もいますが、そんな場合は原因が根深い可能性があるので、しっかりとした技術を持った整体院などに「歪み・姿勢・筋肉」を改善してもらう事がおすすめです。

4.オスグッドの「原因」を取り除くには

4-1.自分でできるケア方法

オスグッドへのケア

原因を取り除く訳ではないですが「身体の回復力を高める」という意味では「夜更かし・ゲーム・スマホ」を減らして、自律神経を整えた方が良いでしょう。興味がある人は「自律神経を整える12の方法」に書いてありますが、まず一番簡単に行えるのは「温める」ことです。温めると血流が良くなるので疲労物質も流れ、また栄養も沢山届くので筋肉が緩みやすくなります。普段から下半身は肌をさらさず、必ず保温しておくように心掛けて下さい。また「ぬるめの入浴」も良いでしょう。

またストレッチも筋肉を緩めるという意味では効果的なので「オスグッドに効くストレッチ/治療効果が驚くほど上がる4つの方法」をご覧下さい。

テーピングもガチガチに固める巻き方ではなく、血流をよくするような方法であれば筋肉を緩める効果があるので「オスグッドに効くテーピング/これだけで効果的な2つの方法」にて紹介しておきます。

またオスグッドでサポーターを着けているお子さんもいますが、サポーターはあまりおすすめできません。なぜなら動きが制限されるので余計に身体の使い方がおかしくなり、原因がこじれる事があるからです。さらには自分の筋力が落ちるという事も悪影響です。それでも大事な試合までは少しでも痛みを和らげたい場合もあると思うので、そんな場合のサポーター選びの注意点も「オスグッドサポーター/知らなきゃいけない効果とデメリット」に記しておきます。

4-2.それでも無理なら「整体」へ

オスグッドの治療風景

上記のケア方法をしばらく実行してみたけれど原因が改善されない人は、一時的な疲労ではなく「カラダの歪み」や「フォーム・姿勢不良」が強いのかもしれません。それが残ったままでは大人になってからもオスグッドの後遺症に悩まされる場合があります。「オスグッドの後遺症/」大人になっても『再発する原因』と改善方法」

そんな強い問題を抱えたケアを続けてもなかなか原因は良くならない事が多いので、思い切ってプロに任せてみて下さい。

もしたあなたが名古屋近郊にお住まいならば当整体「名古屋でオスグッドなら」に来て頂けば大丈夫ですが、全国の皆さんはそうもいきませんよね。

整体や治療院は今や世の中に溢れている時代ですので、その質もピンキリです。そしてただ揉んだり電気を当てたり、バキボキやってもオスグッドは改善しません。今はどこの治療院もホームページを持っている時代ですのでそれを見て確認し、「オスグッド改善5つの方法/プロの本音とは」で紹介してあるような考えと技術を持つ所を探してみて下さい。

もしかすると何度かハズレを引く事もあるかもしれません‥。また時間とお金の掛かる事なので「必ず行くように」とはおすすめしませんが、それでも信頼できるプロに出会えればオスグッドはしっかりと改善に向かうはずです。あなたのお子さんの為に最善の方法を選んであげて下さいね。

これを読んだあなたやあなたのお子さんがオスグッドの原因に悩まされる事なく、また思い切りプレーできる事を願っております。

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