オスグッドの後遺症に苦しむ大人

オスグッドの後遺症とは/大人になっても「再発」する原因と改善方法

成長期である「小中学生」の障害といわれるオスグッド。しかし大人になってからもオスグッドで痛かった所が同じように痛む人がいます。

病院で検査をしてみると「オスグッドの後遺症ですね」と言われ、大人になってもなるものなのかと不安に思う人もいるはずです。また子供の頃にはオスグッドになっていなくても、大人になってから「オスグッドのような症状」に悩まされる人もいます。まず現在の痛みが本当にオスグッドなのか不安な人は「オスグッドの症状/判断基準となる3つのポイント」で確認してみて下さい。

そしてここでは「オスグッドの後遺症とは何なのか」から「その原因」「改善方法」までを紹介していくので、ぜひあなたのオスグッド後遺症改善の道しるべにしてみてはいかがでしょうか。

1.大人になっても‥「オスグッドの後遺症とは」

オスグッドの後遺症は大まかに2つのタイプが考えられますが、皆さんにイメージして貰いやすいように2タイプに分けてみました。

1-1.「器質的」後遺症

オスグッド後遺症のレントゲン

例えば「昔オスグッドになった時に欠けた骨が今も残ったまま」「成長期に出っ張った膝下の骨が最近になって剥離した」

というように「骨や軟骨」などの「身体の組織自体」が「変形もしくは欠損・剥離」などを起こしたことによる痛みです。成長期に変形していたものが最近になってから欠損・剥離してしまうケースもあるでしょうし、成長期に小さく欠損・剥離してそのまま痛みと付き合っていくケースもあるでしょう。

どちらにせよ器質(身体を構成する組織)自体が壊れてしまっているため重症と言えますが、こちらはまれです。

1-2.「機能的」後遺症

それに対してまだ器質自体が壊れてはいないものの、身体の機能(身体の動かし方・歪み・癖など)が悪いために膝が痛むものを機能的後遺症と分類しました。

次で解説しますが、オスグッドで膝が痛む理由は「太ももの筋肉が硬く縮む」ことにより膝下の骨を引っ張って炎症を起こすからです。

そして太ももの筋肉が硬くなるのにはきちんとした「原因」があります。たとえ成長期のオスグッドが休んだ事で治ったとしても、この原因が残されたままでは同じように太ももの筋肉が硬くなるので、痛み再発の可能性は消えません。

このように器質自体は壊れていないけれどオスグッドの原因は残っている状態、つまり身体に「機能的な悪さ」が残っているために起きる膝の痛みを「機能的後遺症」と定義付けしました。

2.オスグッド後遺症の「原因」

歪み改善2-1.後遺症も成長期も原因は一緒?!

じつは「後遺症になる原因」と「成長期にオスグッドになる原因」とはほとんど同じなのです。(ごく少数である器質的後遺症は省きます)

少し違うとすれば成長期には軟骨がまだ発達過程のために成熟しておらず、わりと簡単に炎症を起こしてしまう事。逆に言えば大人の場合は骨は丈夫なのにも関わらず炎症を起こすくらいなので、膝に負担を掛けるその「原因」がより根深く進行しているとも言えるでしょう。

2-2.膝下が痛むのは「筋肉の硬さ」から

直接的な痛みの元は「太ももの筋肉の硬さ」と先に説明しましたね。

この筋肉は太腿からお皿を乗り越えて「膝下の骨」に付着しています。そして歩く・走る・しゃがむ・階段の昇降といった「普段の動きのほとんど」の場面で太ももの筋肉は働くので、その度に付着部である「膝下の骨」は引っ張られています。まさに土台として耐えているイメージですね。

ただでさえこの膝下の骨は繰り返し引っ張られているのに加えて、筋肉自体が硬く縮んでいると更に引っ張る力が強くなります。つまり土台である骨が耐え切れなくなって炎症を起こし、痛みを生じ、ひどいと剥離までしてしまうのです。

2-3.その根本原因は「カラダの歪み」

ではなぜ太ももの筋肉が硬くなってしまうのか。それは「カラダの歪み」にありました。

ここでのカラダの歪みとは「骨格のズレ」はもちろん「筋肉のアンバランス」や「姿勢の悪さ」「重心の位置」などを総合的に見たものの事です。

ここでは簡単に説明しますが、まず建物などの構造物でイメージして下さい。土台や骨組みが歪んでいると構造に傾きや噛み合わない部分が生じてしまい、その構造物の重さが極端に掛かる箇所ができてしまいますよね。

人も骨格と筋肉によってその重さをうまく分散しながら身体を支えていますが、これに動きが加わるぶん更に複雑かもしれません。

ところが歪みが生じると人間の土台である「体幹」がうまく働かないので、そのぶん末端が頑張らなくてはなりません。人それぞれ癖があるように歪みもそれぞれなので、この負担が足裏や足首に来る人もいれば、股関節に来る人もいます。そして膝(太もも)に負担の掛かりやすい歪みを抱えている場合には「オスグッドの後遺症」に悩まされてしまうのです。

詳しくは「オスグッドの原因/病院では教えてくれない4つの要素」に記してあります。

3.オスグッド後遺症の「改善方法」

3-1.自分でできるケア

オスグッドに効くストレッチ

まずはストレッチをおすすめします。ただしこれで根本原因から改善できる訳ではないですし、また器質的後遺症で骨に障害がある場合も効果は期待できません。

それでもほとんどの場合は機能的後遺症です。という事は「筋肉の硬さ」を緩めてあげればひとまず痛みは治まり、継続して緩めておけば痛みもそれほど強くはならないはずです。

むやみなストレッチでは膝下の骨が余計に引っ張られて逆効果にもなりますが、適切にストレッチを行えば「筋肉が緩む」ことに加えて「血流が良くなる」ので組織の修復力もアップします。

おすすめのストレッチ方法は「オスグッドに効くストレッチ/驚くほど治療効果が上がる4つの方法」で紹介してあります。

また普段から予防の意識を持つことが大事になってくるので「オスグッド予防/普段から取り組むべき3つのこと」を確認してみて下さい。

3-2.手術

オスグッドの手術後

検査をしたうえで器質的に骨が欠けていたり剥離していると、手術をすすめられる事もあるでしょう。しかしそれでも手術しなくても良くなる場合もあります。器質的な障害(骨の欠損や剥離)と思わせて、痛みの原因はじつは機能的後遺症だったという事もあるからです。

完全に剥離骨折しているようなケースは別ですが「レントゲンで何となく骨が欠けているような感じ」という場合は、はっきりとした原因が分からないために「その骨のせい」にされている場合もあるでしょう。

そんな場合は一度、地域でも信頼されている整体院や技術が評判な治療院などに行ってみる事をおすすめします。特にオスグッドについて深く理解していて、オスグッド改善に秀でている所をホームページや人づてに探してみて下さい。

それで身体の歪みが解消されると同時に痛みも改善されるケースは大いに考えられます。それでもなお痛みが無くならないのは「その整体が下手くそ」なのか「器質的後遺症が原因」であると考えられるので、その時はお医者さんと相談のうえで他の方法を相談してみましょう。「オスグッドの手術とは/その前に確認すべき3つのこと」

3-3.プロに任せる

オスグッドの治療風景

先述しましたが「骨の欠損や剥離」など器質的に変形してしまった後遺症以外は「骨格・筋肉・姿勢」など身体の歪みを整える事で改善できます。

もちろん「電気・バキボキ矯正・むやみなマッサージ」などでは無意味どころか逆効果にもなり得るので、きちんと【根本改善】できる整体・治療院を探してください。

名古屋近郊にお住まいの方は当整体「名古屋でオスグッドなら」にご連絡下さってもけっこうですが、全国の皆さんはそうもいきませんよね‥。そこでどのようにオスグッドを改善してきたのかを「オスグッド改善5つの方法/プロの本音とは」に記しておくので、あなたの整体院探しの参考にしてみて下さいね。

※当記事は私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報活用は自己責任にてお願い致します。またオスグッドを疑った場合にはまず医療機関の受診をおすすめします。

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