オスグッドの治療風景

オスグッド改善5つの方法/プロの本音とは

オスグッド改善

「成長痛と言われたから成長期の間は痛みと付き合うしかない‥」「右膝が治ったと思ったら今度は左膝が痛い‥」

こんな悩みを抱えながら痛みを我慢して練習をしている子が沢山います。あなたも湿布に電気にマッサージと色々試したけれど良くならずに、それでも思い切りプレーしたいから「他にできる事はないか」と探してこの記事に辿り着いたのではないでしょうか。

しかし安心して下さい。今まで沢山のオスグッドを改善してきた経験から自信を持って言えるのは「オスグッドは改善できる」という事です。今まで治らなかったのは間違った治療や効果のないケアをしていた可能性が高く、適切な対応をすればオスグッドは改善していきます。

ここでは身体のプロとして沢山のオスグッドを改善してきた考えを記しておくので「なぜ自分のオスグッドが治らないのか」「どうすれば改善に向かうのか」が分かると思います。それぞれのオスグッド改善への参考にしてみて下さいね。

もし自分がオスグッドなのか不安な場合は「オスグッドの症状/判断基準となる3つのポイント」をご覧ください。

1.オスグッドの改善手順

1-1.原因である「カラダの歪み」を判断

歪んだ女性のイラストオスグッドは成長痛と言われますが、実際には成長期に全員がなる訳ではありません。同じような年頃で同じ練習をしているのにオスグッドにならない子がいるのは何故なのでしょう。

その答えは、オスグッドになる子は【カラダの歪み】を抱えていたからなのです。

「骨格のズレ・筋肉のバランス・重心の位置・姿勢」などを総合的に判断しなければいけません。同じ方向への動きを繰り返すスポーツをやっている子は特に要注意ですが、普段の姿勢が悪い子もクセが付きやすく、「クセ=歪みの元」だと思っても良いくらいです。

そして接骨院や病院で治療をしているのに一向に改善しない理由は、この「カラダの歪み」を的確に見極められていないままに「痛みへの対処」だけを繰り返しているからです。

プロの本音

膝下に痛みが出ていますが、それは「結果・状況」であって「原因」ではありません。改善に導ける本当のプロならばそれを知っているので、痛む箇所だけでなく「原因」へのアプローチを欠かしません。痛みへの対処を繰り返すのではなく、オスグッドを根本から改善したいのであれば一度「オスグッドの原因/病院では教えてくれない4つの要素」をご覧ください。

1-2.「骨格の位置」「筋肉の硬さ」を整える

整体施術「膝」は「股関節(骨盤)」と「足首」の間の関節です。という事は膝と隣り合う股関節や足首に「歪み・硬さ」があって動きが悪くなると、間にある膝にそのしわ寄せが来ます。

当然オスグッドになる子は、膝も含めたこの3点に問題を抱えていて膝が前に崩れやすくなっています。しかし逆に言えば、この歪みや硬さを解消してあげればオスグッドは改善に向かうでしょう。

と言ってもバキボキと強い矯正では逆効果になる事も多いので、問題となる筋肉や筋膜も緩めながら身体に負担の無い方法でアプローチします。

プロの本音

骨格は筋肉によって支えられる事で成り立っています。という事は骨格だけを矯正しても筋肉が硬く縮んでいればまた骨を引っ張って歪ませます。反対に筋肉だけを緩めても骨格も歪みが残ったままではまたすぐに筋肉は硬くなります。両方同時に改善できるのが最適です。

1-3.「正しい姿勢・フォーム」へ

オスグッド治療後の正しい姿勢

オスグッド根本改善のためには姿勢の改善も非常に大切です。オスグッドになる子の多くが「猫背」などの姿勢不良を抱えていて「腰が丸く(骨盤後傾)」なっています。または競技中のフォームにも骨盤後傾(腰が丸くなる)が現れています。

この弊害は、お腹の奥やお尻などの体幹の筋肉が働きにくくなる事です。試しに腰を丸めたまま膝の屈伸運動をして頂ければ分かると思いますが、これだと膝が前に出た動きになるので太ももの筋肉がパンパンに疲れてきます。

施術後はズレていた骨格が噛み合って筋肉のバランスも良くなるので、自然に正しい姿勢を意識しやすくなっています。その上でそれぞれに応じたアドバイスによって、普段の姿勢や競技に落とし込むことが改善への近道です。

プロの本音

原因が根深い子は「カラダの歪み」を整えても、残念ながら元に戻ろうとします。しかしそれほど酷い子でも何度か施術を重ねてあげる事で良い状態がカラダに染み付いていくのです。ところが今までと同じ不良姿勢で過ごしていては、せっかくカラダが良い状態を覚えようとしているのに邪魔する事になりますよね‥。アドバイスした姿勢を意識して生活・競技をする子のほうが改善が早いのは言うまでもありません。

1-4.「本来の重心」をアドバイス

重心バランスオスグッドだけに限らず人はどこかに痛みがあると自然とその部分をかばって行動しますが、恐いのは「それが気付かぬうちに癖になる事」です。

「かばう・身体を逃がす」をいう事は「重心が本来の位置からズレている」という事ですよね。これが癖になると身体のバランスが崩れ、歪みの元になってしまいます。

また「普段のクセ・フォーム・競技特性(例えば軸足がいつも同じ側)」などによって重心感覚がズレたために、負担が増加してオスグッドになる事も考えられます。

ズレるのは前後左右上下ほんの僅かなので、自分の感覚ではそれが正しい位置だと間違ってインプットされてしまっています。これが「クセ」の恐ろしさですが、放っておくと歪みや痛みの再発に繋がるので、本来あるべき重心に戻すことが改善への道です。

プロの本音

「身体がフワフワする」「地面を踏みしめている感覚が弱い」「ボールが指に掛からない」

言葉は人それぞれ違えど、スポーツに真剣に取り組んだ事のある親御さんや現在競技をしている子の多くが経験した事のある感覚だと思います。これは様々な問題によって重心がズレて、カラダの軸が定まらない事も要因の一つです。

カラダの歪みを改善した上で、間違ってインプットされてしまっている重心もリセットする事がオスグッド改善に繋がります。

1-5.「セルフケア」をアドバイス

オスグッドに効くストレッチ

少しでも改善に向けた近道になるように、または再発予防の観点からもセルフケアをお伝えする事があります。

またセルフケアを頑張っているにも関わらずオスグッドをこじらせている人は間違ったケアをしている事も多く、そんな場合は止めてもらいます。

プロの本音

自分のカラダに対して時間や手間を掛ける事が「面倒くさい」という子や、親御さんがネットで調べたという自己流ケアでオスグッドをこじらせている場合も少なくありません。再発予防の観点からも、その子の身体に合ったケアをお伝えしています。歪みが改善した後の予防に最適なストレッチがこちら「オスグッドに効くストレッチ/治療効果が驚くほど上がる4つの方法」

2.オスグッド治療の効果を上げる「環境作り」

「練習を休んで楽になったけど、また始めたら改善してなかった‥」という子も多いですよね。

しかしそれは根本原因が残っているからオスグッドが改善しなかっただけで、休息が全く意味のない事ではありません。きちんと原因を改善しながらの休息は、確実にプラスに働きます。あくまでも「治療」と「休息」はオスグッド改善への「両輪」というイメージを持って今後の練習方針を判断して下さいね。

こう言うと「休まないと治らない?」とよく聞かれますがそこは安心して下さい。当然大会が近かったりチーム事情によって休めない子も沢山いますが、それでも当整体では改善してきているので、原因を取り除けばオスグッドは良くなります。

ただしあくまでも最善の方法は「治療と休息を併せて行う」という事は頭に入れておいて下さいね。

3.「オスグッド治療」まとめ

オスグッド治療後の明るい未来

ここまで読んでお分かりだと思いますが、オスグッドの痛みの元であった「太ももの筋肉の硬さ」と「骨格のズレ」「姿勢の悪さ」「重心感覚の狂い」は影響し合っています。つまりどれか一つを改善しても他の原因が残っていると「負の連鎖」は続くという事です。

これらを同時に改善していく事がオスグッド完治への道なので、お子さんがオスグッドをこじらせている場合は自己流にこだわらずに一度プロに任せてみるのも一つの方法です。

もし名古屋近郊の人は当整体にご連絡下さればお力になりますが、全国の皆さんはそうもいきませんよね。整体や治療院も色々ありすぎてどこに行けば良いか分からないという人も多いでしょう。

私自身が通うとしても知らない土地の中から選ぶのは正直迷うはずです‥。しかしただ一つだけ言えるのは電気やマッサージ・バキボキ矯正ではなく、ここで紹介したようにきちんとした根拠を持って原因から改善してくれる所を探して下さい。

つまり「痛い箇所だけを見るのではなく、原因をきちんと見極め、的確にアプローチできる」ところです。

もちろん口でいう程簡単には探せないかもしれませんが、それでもホームページを見れば「どんな考えでどんな施術をしているか」がだいたい分かる時代です。根本改善はもちろん、再発予防まで考えてくれる治療院を見つけ、あなたが痛みに苦しまずにスポーツに打ち込める事を願っております。

※当記事は私見であり医学的根拠を保証するものではありませんので、情報活用はあくまでも自己責任にてお願い致します。またオスグッドが疑われる場合はまず医療機関の受診をおすすめします。

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