音楽 自律神経への効果
好きなアイドルの曲を聴いて「テンション上がるわ~」という事もあれば、静かな音楽に癒されて「なんだか眠たくなってきた‥」なんて事、あなたも経験があるのではないでしょうか。
このように音楽を聴くことで「気分が変わる・心地良くなる」というのは皆さん経験上で分かっているので、何かに付けて音楽を聴くことが当たり前という人も多いですよね。
ではどうして音楽を聴くことで気分が変わるのでしょう?
その答えは「音楽は自律神経に働きかける」からだったのです。
ここでは音楽によって自律神経が整う「その効果」から「効果的な音楽」や「おすすめのタイミング」まで紹介していきます。
1.音楽が自律神経を整える「その効果」
現代の生活環境ではストレスが多すぎるので自律神経が「交感神経優位(興奮モード)」に偏りがちです。という事はなかなか「休息モード」になれないので身体が休まる時が作れません。これでは睡眠中でも休憩中でも、疲れた心身を回復・修復しにくいという訳です。
そのせいで色々な機能が上手く働かなくなって不調が現れ、悪化すると自律神経失調症を招くおそれもあります。または関節や筋肉に掛かった負担が回復できなくて痛みに変わることもあるでしょう。
そんな自律神経に対して音楽はダイレクトに働きかけることができるのです。
好きな音楽や心地良い音楽を聴いて心も体もリラックスモードに入ると副交感神経(休息モード)の働きが高まります。すると乱れていた自律神経を整える効果があり、体調にも良い影響があるのです。
2.音楽は「自律神経失調症」にも効果的
先ほど出てきた自律神経失調症とは、自律神経が乱れてしまう・もしくは自律神経の働き自体が弱まる事で様々な不調をきたすものです。詳しくは「自律神経失調症の11症状/こんな不調まで?」をどうぞ。
そもそも自律神経とはカラダの色々な機能の「アクセル・ブレーキ」を調整することで健康を保ってくれています。「血液を流す・体温調節・内臓の働き」など私たちの意志では動かせない機能のほとんどがこの自律神経によるものです。つまり生きていく為には自律神経が正常に働くことが大前提という訳ですね。
ところが現代の生活では「ストレス過多・情報過多・労働過多」などに耐えるために「自律神経がアクセルを踏みっぱなし」の状態が続きます。すると本来はブレーキを踏んでエネルギーを蓄える時間までもアクセル状態でエネルギーを消費するばかりになるので「自律神経の働きが乱れる・働き自体が弱くなる」となり、自律神経失調症へと繋がるのです。
そしてこの自律神経失調症は「自律神経を整える」ことで少しずつ改善に向かうからこそ、音楽によってリラックスすることも効果的なのです。ただし音楽だけで完治というのは難しいので、最後に紹介する他の11の方法と合わせて自律神経を整えていって下さいね。
3.「効果的な音楽」とは
最近は「ヒーリング音楽」という言葉もよく耳にしますよね。実際に聴いてみると、自然の音が流れていたり、中には何物とも説明できない音が流れているものもあります。
確かに副交感神経を直接刺激できる周波数があると言われているので、そのような音楽を聴いて心を落ち着けるのも良い事でしょう。実際に動画サイト等で聞いてみて自分に合うかどうか試してみる事もおすすめです。
ただしそれに捉われる必要はありません。
あなたが聴いていて「心地良いなぁ」「癒されるなぁ」と感じる音楽があれば、それがオルゴールでも、クラシックでも、Jポップでも構いません。あくまでもあなたが聴いていて「気持ち良い」と感じる事が一番なのです。
4.自律神経に効果的な「聴き方」
4-1.寝る前には「静かな音楽」
やはりおすすめは寝る少し前に音楽を聴くことです。ただし気を付けて欲しいのは「なるべく頭を使わずに聴ける音楽」にするという事。
例えば日本語で歌われているものならばどうしても歌詞が頭に入ってきてしまいますよね‥。そうすると無意識のうちに頭の中で反応してしまいます。
寝る前に限って言えば、思い入れのある歌や日本語の歌よりも自然の音・オルゴール・歌詞の分からない洋楽の方が良いかもしれませんね。
夜はパソコンやスマホを控え、就寝の1~2時間前に入浴(熱くない温度)で副交感神経を刺激して、寝る前に静かな音楽を聴きながらゆったりとした呼吸を意識してみると睡眠の質が良くなります。面倒くさいなと思うかもしれませんが、慣れれば大変なことは一つもありません。
これを毎日続けると体調が良くなり、体も頭もスッキリしてくるのが実感できるはずなので、体調に悩みを感じている人にもおすすめですよ。
4-2.それ以外の時はやっぱり「好きな音楽」
また寝る前以外の時はロックだろうが、演歌だろうが、クラシックだろうが、レゲエだろうが構いません。軽快なリズムで「心がウキウキ」することでリラックスする人もいるでしょうし「悲しい歌にどっぷり浸る」ことがリフレッシュになる人もいるでしょう。
出勤前に聴いて気持ちを盛り上げるもよし、休憩時間に聴いて疲れた気分を切り替るもよし、それぞれのルーティンを作ってみて下さいね。
5.「音楽の自律神経効果」まとめ
リラックスしようとして音楽を聴くはずなのに「何が良いのかな」とあまり神経質になっては本末転倒です。寝る時間が近い時だけは静かな音楽を意識したほうが良いですが、他は自分の好きな音楽を聴くのが一番です。
「音楽なんて全然聴かないなぁ」という人は、心地良い音楽を見つけて生活に取り入れることで毎日が少し健やかになるはずなので試してみて下さいね。
また音楽だけでなく他にも簡単に自律神経を整える方法があるので「自律神経を整える体質改善のための12の方法」を参考にしてみて下さい。そして自律神経についてよく分からない人は「自律神経失調症とは/4つ原因と改善法」に分かりやすく解説してあります。
※当記事は私見であり効果を保証するものではありませんので、情報の活用は自己責任にてお願い致します。