胸郭出口症候群の手術

胸郭出口症候群の手術/その概要と「注意すべき2点」

胸郭出口症候群と言われたものの、温熱療法や運動療法にブロック注射など様々な治療に取り組んでも改善がみられず、また症状が特に重い場合は病院で手術をすすめられる場合があります。

とは言え「生まれつき骨格の異常」があったり「事故による二次的障害」による胸郭出口症候群に用いられるものが多く、後天的(生活習慣や姿勢不良など)になった胸郭出口症候群に手術というのは少ないのではないでしょうか。

このページに辿り着いたという事は、あなたも手術をすすめられたか、もしくは手術を考えたいくらいに重い症状で悩んでいるという事ですよね。

私は医師ではないのでハッキリした事はお伝えできませんが、一般的に言われる「胸郭出口症候群への手術」の概要を説明したうえで、「術後の経過」や「手術をせずに治す方法」までを解説していきます。

あなたの悩みに対して少しでも参考になりますように。

1.胸郭出口症候群における「手術の概要」

歪み改善まず簡単な考え方としては、胸郭出口付近において「神経や血管を障害しているもの」を取り除くという事です。

  • 頚肋や第一肋骨を切り取る
  • 前斜角筋と中斜角筋を切り離す

文字だけ見ると意味不明かもしれませんが、「神経や血管を障害しているもの」を取り除いたり、その周りを少し切り開くというイメージではないでしょうか。

このように骨によって神経や血管が障害されている場合は骨を、筋肉による場合は筋肉を切る事で、神経・血管の通りを良くするものです。または神経や血管の周囲の組織が癒着している場合はその癒着を剥がす事もあるかもしれません。

どんな手術をするか詳しく知りたい人は、申し訳ないですが医師によるホームページや文献をご覧下さい。

しかしあなたが知りたいのは「手術をすれば完全に良くなるの?」「手術をしなくても治る方法はないの?」という事ではありませんか?

それについては次の項から解説していきます。

2.胸郭出口症候群の「手術後」

2-1.手術後は楽になるが‥

手術をした後はやはり、重かった郭出口症候群の症状が軽くなる事が多いようです。

ところが良い事ばかりではなく後遺症として、神経の周りの組織を切る際に他の神経を傷つけてしった場合は、他の部分に痛みやしびれが現れて「痛みで横になれない」「一日中痛い」というケースもあります。そしてこの症状は長い間続くことが多いようで、胸郭出口症候群は治まっても他の症状で悩まされていては元も子もありません。

2-2.再発のおそれ

さらに痛みの軽減は一時的な事が多く、やはり胸郭出口症候群を引き起こした「姿勢・歪み・生活習慣」が改善されていないと再発してしまうケースが多いのです。

先天的な骨格異常などを除いた胸郭出口症候群には「なるべくしてなった原因」があります。

その原因を改善しないままに、結果として障害されていた神経周囲を取り除いても、また同じような障害が出てきたり、場所を変えて障害がでてくるのは当然ですよね。

2-3.私自身の手術経験

胸郭出口症候群ではありませんが、私自身若い頃のケガで「肩」「膝」「骨盤」「足の指」にメスを入れました。

このうちどれ一つとして完全に治ったというものはありません。いまだにリハビリをサボるとガクガクする所や、雨の日には疼く所、突然やってくるピリピリ感、動きが硬いためにすぐに凝るなど不具合を挙げればキリがありません。

ただし感謝もしています。競技を本格的にやっている中で悠長に治りを待つ事などできなかったですし、なにより手術をしなければ選手生命が終わっていたかもしれません‥。そう思えば手術をして競技を続けられたのは幸せな事でした。

手術には良い面もあればマイナスの面もあると思います。するかしないかはその人の選択ですが、もし手術をしなくても良くなる方法があるのならばしないで良くなるに越した事はありませんよね。「悪ければすぐに切る」という方法ではなく、他に改善策は無いのかもう一度考え直してみる事をおすすめします。

3.手術をしなくても「カラダの歪み」を改善すれば‥

リハビリこのように手術をしても完全に治る保証はなく、そればかりか手術をしたことによる後遺症や再発のおそれもあります。

しかし胸郭出口症候群になってしまったのには「原因」があるはずです。その原因を改善すればほとんどの胸郭出口症候群は改善していきます。

その原因とは「姿勢不良・骨格のズレ・筋肉のアンバランス・重心の位置異常」などを総合した【カラダの歪み】です。これについて詳しくは「胸郭出口症候群『本当の原因は』この4つ」に記してあります。

ただしそこまで重症化した胸郭出口症候群を自分だけで改善するのは簡単な事ではなく、やはりしっかりとした技術を持つ整体院などプロに任せるのがおすすめです。それでも手術に踏み切る前に頼ってみる価値はあるはずです。

4.「胸郭出口症候群の手術」まとめ

このページに辿り着いたという事は「手術を考えるほど重症」の人ですよね。私も胸郭出口症候群の人と沢山接してきているので辛さは痛いほど分かります。

しかし先ほどの「カラダの歪み」を的確に改善していけば、多くの胸郭出口症候群は手術をせずとも良くなります。「胸郭出口症候群『一般的な5つの治療法』と『根本からの改善方法』」

まだ痛み・しびれが極限ではない人はまず自分でできる対策として「ストレッチ」や「体操」をしたり、自律神経を整えて自分の回復力を上げること。そして筋肉や姿勢の状態を変えていく事です。

「胸郭出口症候群のリハビリ/改善から再発防止までの3ステップ」
「自律神経を整える/体質改善のための12の方法」

もう痛みが限界に来ていて、早く何とかしたい人はやはり治療院や整体などを探してください。とは言えきちんと改善できる所は少ないのが現状です‥。先ほど挙げた「カラダの歪み」のページを読み、それを的確に正してくれる整体をホームページ等で探してみてください。本物の先生に当たった時は今までの苦しみが嘘だったかのように改善していくのを感じられるはずです。

もちろん重症化している人はそのぶん期間が掛かりますが、それでも手術でカラダにメスを入れるよりは負担も後遺症もなく改善していくはずです。

手術が絶対に良くないのではありません。しかしそれは最終的な選択肢として考え、その前に自分でできる対策や、身体に負担のない改善方法を見つけられたらこんなに素晴らしい事はありませんよね。

これを読んだあなたも痛みのない毎日を取り戻される事を願っております。

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